セブン&アイは連日の高値、3Q最高業績を追撃材料になお主力株買い
セブン&アイ・ホールディングス <3382> は8日、215円高の4440円まで上げて3営業日続伸し、連日の昨年来高値更新となっている。東証第1部値上がり率ランキングのトップ20にランクインする高人気となっている。前日7日大引け後に発表した今2月期第3四半期(3Q)決算が、昨年12月19日の観測報道通りに3Qとして5年ぶりに過去最高業績を更新して着地したことを追撃材料に主力内需株買いが増勢となっている。同社株は、3Q業績観測報道に加えて12月2日以来、相次ぎ発表したM&Aを手掛かりにおよそ1カ月で約500円高していた。
■2ケタ増益で通期業績に対しても順調な利益進捗率
3Q業績は、前年同期比13%増収、15%営業増益、15%経常増益、32%純益増益と続伸し、2月通期業績に対する利益進捗率も、73~75%と目安の75%をクリアした。コンビニ店の新規出店を3Qとして過去最高となる1158店舗と加速して、プライベートブランド商品の「セブンプレミアム」、「セブンゴールド」の品揃えを強化、100円コーヒー「セブンカフェ」を昨年9月までに全店に導入して販売累計が3億杯を突破するなど全体で4970億円と通期計画6500億円に対して好調に推移、スーパーストア事業や金融関連事業も、2ケタの営業増益となったことなどが寄与した。2月通期業績は、コンビニ店の新規出店を年間1500店とさらに拡大させ、ネットとリアル店舗を融合させる「オムニチャンネル戦略」を推進させることなどから期初予想に変更はなく、純利益は、1700億円(前期比23%増)と連続の過去最高更新を見込んでいる。
なおM&Aは、12月2日にニッセンホールディングス <8248> を株式公開買い付けで連結子会社化したのに続いて、12月4日にはバニーズジャパン(東京都渋谷区)の株式取得、12月10日には天満屋ストア <9846> (東2)との資本業務提携と積極化、新規事業や全国展開へ弾みをつけ、一段のスケールメリットを追求している。
■攻めの積極経営策効果で8年ぶり5000円大台も視野
株価は、今期第1四半期の好決算と猛暑関連人気でつけた4010円高値から全般相場調整とともに3375円まで調整、積極的なM&Aとともに年初来高値まで急伸した。PERは23倍台、PBRは1.9倍と市場平均は上回っているが、来期業績も、コンビニ店の年間出店を1600店舗とさらに積極化、M&Aもフル寄与するなど攻めの経営効果で続伸、勝ち組観測が強まっていることから、高値追いから2006年2月以来の5000円大台回復も視野に捉えよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
セブン&アイ・ホールディングス<3382>(東1)は、215円高の4440円と3営業日続伸し、連日の昨年来高値更新となっている。
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2014-01-08 10:15