省電舎は続落も2Q下振れ業績を織り込み再生エネ関連人気を再燃余地

  省電舎 <1711> (東マ)は、17円安の1921円と5営業日続落して始まっているが、2000円大台割れ水準で値幅を小幅化し下げ過ぎ訂正への再発進を示唆する展開となっている。11月14日に発表した今3月期第2四半期(2Q)累計業績の下ぶれ着地で1860円まで調整したが、織り込み済みとして、着工が遅れていたバイオガス発電プラントの施工が、第3四半期(3Q)に開始されることも見直し、再生エネルギー関連人気の再燃を期待する下値買いが続いている。 ■注目のバイオガス発電プラントは3Qに着工   バイオガス発電プラントは、同社子会社のドライ・イーが、独立系エネルギー事業者で昨年10月8日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)したエナリス <6079> (東マ)と協働して推進してきた固定価格買取&地産地消電力供給事業の第1号案件で、大手飲料メーカーの受託製造会社の日本キャンパック(東京都千代田区)の群馬工場で食品残渣を活用して発電、群馬コミュニティー電力へ売電するプロジェクトで、環境庁の地域低炭素投資促進ファンドも出資している。ドライ・イーは、プラントの設計・建設を7億円で受注しているほか、省電舎も、プロジェクトを進める投資事業有限責任組合に出資している。   2Q累計業績は、このプロジェクトの着工を2Qに予定したものが、3Qにズレ込んだため、利益が、期初予想より4100~4900万円下ぶれて連続赤字となったが、赤字幅そのものは前年同期より縮小しており、3月通期業績も、建設ラッシュとなっている太陽光発電設備の設置工事の完工が相次ぐことから期初予想を据え置いた。売り上げ18億5000万円(前期比10%増)、経常利益4000万円(前期は1億2200万円の赤字)、純利益3900万円(同1億3200万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。 ■13週線で値幅調整一巡感を強め急伸特性の発揮も期待   株価は、昨年9月末割り当ての株式分割(1対200)の権利を落とした安値535円から再生可能エネルギー関連人気を高めて急伸、とくにエナリスとのバイオガス発電事業の推進では、同社のIPO人気も波及してストップ高を交えて落ち後高値3865円まで7.2倍化し、上昇転換した13週移動平均線水準の2000円台出没場面まで調整して下値を確認、値幅調整一巡感を強めている。再度の急伸特性を発揮し一段の戻りを試そう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
省電舎<1711>(東マ)は、17円安の1921円と5営業日続落して始まっているが、2000円大台割れ水準で値幅を小幅化し下げ過ぎ訂正への再発進を示唆する展開となっている。
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2014-01-08 10:30