プラマテルズはボックス上放れ、指標面の割安感に見直し余地、昨年4月高値が視野

  合成樹脂専門商社のプラマテルズ <2714> (JQS)の株価はボックス展開が続いたが、足元でレンジ上放れの動きを強めている。指標面の割安感に見直し余地があり、昨年4月高値が視野に入るだろう。   双日 <2768> グループの合成樹脂原料・製品・関連機器の専門商社で、エンジニアリング系樹脂やスチレン系樹脂を主力としている。需要先はOA・事務機器、家電・電子部品を中心として建材、医療機器、自動車、玩具向けなど幅広い。高付加価値商材の拡販、中国、ベトナム、フィリピン、タイなどアジア市場への展開を加速している。13年5月にインド、13年8月に台湾にも現地法人を設立し、13年12月にはフィリピンの現地法人の増資を発表している。   今期(14年3月期)の連結業績見通し(7月26日に純利益を減額)は、売上高が前期比4.3%増の580億円、営業利益が同6.4%増の8億70百万円、経常利益が同7.2%増の8億40百万円、純利益が同14.3%減の3億60百万円としている。総合型厚生年金基金からの任意脱退に伴う脱退時特別掛金を特別損失に計上するため純利益は減益だが、エンジニアリング系樹脂の高付加価値商材が堅調に推移して営業増益見込みだ。さらに期後半から来期(15年3月期)に向けて需要増加や市況改善も期待されるだろう。   株価の動きを見ると、7月以降は概ね390円~410円近辺の小幅レンジでのボックス展開が続いたが、足元では水準を切り上げてレンジ上放れの動きを強めてきた。1月8日には415円まで上伸する場面があった。調整が一巡して高値圏に回帰する流れだろう。   1月8日の終値413円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS42円11銭で算出)は9~10倍近辺、今期予想配当利回り(会社予想の年間15円で算出)は3.6%近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS795円07銭で算出)は0.5倍近辺である。週足チャートで見ると右肩上がりの52週移動平均線が接近して、レンジ上放れの動きを強めている。指標面の割安感に見直し余地があり、昨年4月の高値441円が視野に入るだろう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
合成樹脂専門商社のプラマテルズ<2714>(JQS)の株価はボックス展開が続いたが、足元でレンジ上放れの動きを強めている。指標面の割安感に見直し余地があり、昨年4月高値が視野に入るだろう。
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2014-01-09 09:15