天満屋ストアは業績再下方修正で反落もヨーカ堂との提携効果を期待し下げ幅は限定的

  天満屋ストア <9846> (東2)は、14円安の1002円と8営業日ぶりに反落して始まっている。前日8日大引け後に今2月期第3四半期(3Q)決算の開示とともに、昨年10月に続き2月通期業績の2回目の下方修正を発表、純利益が減益転換したことを嫌って利益確定売りが先行している。ただ下げ幅は、セブン&アイ・ホールディングス <3382> グループのイトーヨーカ堂との資本・業務提携効果による来期業績への期待も底流して限定的となっている。 ■3Qに店舗閉鎖損失引当金を繰り入れ3期ぶりに純益減益転換   2月通期業績は、昨年10月11日に下方修正されたが、同減額値をさらに引き下げた。同社持分法適用会社キャリアプランニングの自己株式取得に応じて単独決算では関係会社株式売却益を計上するが、連結決算では、3Qに閉鎖予定の店舗に発生する損失に備えて費用見込額を店舗閉鎖損失引当金繰入額として計上することが再下方修正要因となった。売り上げを10月の減額値より2億円、経常利益を1億円、純利益を2億5000万円それぞれダウンさせ、純利益は、3億5000万円(前期比39%減)と3期ぶりに減益転換する。   なおヨーカ堂との資本業務提携は、スーパーマーケット業界で各社が出店競争を続け、ドラッグストアやディスカウントストアなどの異業態との競争も激化する厳しい経営環境下、業界トップのヨーカ堂やセブン&アイの持つ商品開発力・調達力や店舗オペレーションのノウハウを有効活用、天満屋の地盤の岡山県、広島県東部での小売業展開の相互協力関係を構築し、同社筆頭株主の丸田産業からヨーカ堂が、市場外の相対取引で231万株(所有割合20.00%)を取得、セブン&アイのライバルのイオン <8267> などに対抗する。 ■PBR0.7倍の割り負け訂正で再度、高値にキャッチアップも   株価は、昨年10月の今期業績下方修正で865円と再度、900円台割れで下値を確かめる展開が続き、ヨーカ堂との提携で一転してストップ高を交えて昨年来高値1490円まで買い進まれる急伸を演じて1000円台固めを続けている。PERは、今回の業績再下方修正で33倍台と割高となるが、PBRは0.7倍と割り負けており、来期業績への期待も高めて下値から再び昨年来高値を目指す展開も想定される。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
天満屋ストア<9846>(東2)は、14円安の1002円と8営業日ぶりに反落して始まっている。
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2014-01-09 09:45