シグマクシスは1万円台乗せの目先目標達成で反落も初値低倍率をカバーしなお直近IPO株人気が底流
シグマクシス <6088> (東マ)は、1010円安の8450円と5営業日ぶりに急反落している。前日8日ザラ場に上場来高値1万430円と買われ、心理的な目先目標の1万円台に乗せたことから、利益を確定する売りが先行しスピード調整している。ただ、同社株は、昨年12月18日に公開価格3010円で新規株式公開(IPO)され、初値を公開価格比10円高の3020円と低初値倍率でつけ、「小さく産んで大きく育てる」IPO株投資の鉄則にマッチする銘柄として再三のストップ高を交えて上場来安値から3.4倍化しており、下値には、なお既上場の類似企業との比較感を強めて直近IPO株人気が再燃する展開が想定される。
■エンド・トゥ・エンドでコンサルティング・サービスを提供
同社は、企業向けのビジネス・コンサルティング・サービス事業を展開しており、企業経営者が抱える経営課題を解決するために事業戦略の立案・策定、ビジネスモデルの設計、事業運営基盤の設計・構築・導入まで一気通貫で実行、1つのチームで成果を生み出すまでサポートするエンド・トゥ・エンドのサービスを提供することを特徴としている。
主要サービスは、事業戦略の立案・策定、M&Aによる事業価値創造などの戦略コンサルティングと、効率的な経営管理システムの構築、人事制度改革、人事システム導入などを支援する業務コンサルティングに分かれている。もともと同社は、2008年に三菱商事 <8058> グループのコンサルティング事業の強化のために企業再生ファンドのPHJインターナショナルと共同出資で設立され、設立当初は、三菱商事向けの取引が、全売上高の約8割を占めたが、その後の新規顧客の開拓で前3月期期末現在では2割弱まで低下、業容の厚みを増している。
今3月期業績は、売り上げ111億円(前期比8%増)、経常利益12億5000万円(同77%増)、純利益10億4600万円(同9%減)、1株利益229.3円と予想している。
■今年のIPO市場は2月13日上場のアキュセラまで端境期
株価は、12月18日に4銘柄が同時にIPOされた割りを食って公開価格比10円高の3020円で初値をつけ3015円と売られ限定的な人気にとどまったが、逆にPERは13倍台と割安として直近IPO株人気を高めて前日8日ザラ場に1万円大台に乗せ3.4倍と大化けした。PERはこの大化けで36倍台となっているが、今年2014年のIPO市場は、2月13日上場予定のアキュセラ <4589> (東マ)まで端境期となり、直近IPO人気を高め、さらに既上場の類似企業のリンクアンドモチベーション <2170> が昨年来高値を更新していることなども加わって、なお値幅効果を期待する買い物が再燃しそうだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シグマクシスは、1010円安の8450円と5営業日ぶりに急反落している。前日8日ザラ場に上場来高値1万430円と買われ、心理的な目先目標の1万円台に乗せたことから、利益を確定する売りが先行しスピード調整している。
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2014-01-09 10:30