リボミックは9月25日上場から1ヶ月経過、ダブル底形成し本格出直りへ

  リボミック <4591> (東マ)は、アプタマーを利用したiPS再生医療技術の開発など注目材料を発表しており、バイオ関連の有望銘柄として見直される可能性が高くリバウンド相場が見込まれそうだ。   同社は、9月25日にマザーズに上場。創薬技術「RiboARTシステム」を活用して、疾患や標的タンパク質に限定されない様々な新薬を創製する創薬事業を展開している。新薬の研究開発は、10数年の長い年月と場合により数百億円もの多額の資金を要するが、「RiboARTシステム」は、GLP試験開始までのステージに約3~4年で到達可能で、創薬プロセスの短縮化を図ることができる。この創薬事業は、自社創薬及び他の製薬企業との共同研究という二つから構成され、同社は、早期ライセンス・アウトを前提とした自社創薬と、製薬企業との共同研究の二つをバランス良く組み合わせて実行することを、事業展開の基本方針としている。   自社創薬では、特に骨疾患等を対象としたRBM007で新たな薬効を示す動物試験のデータが得られ、ライセンス・アウトに向けた活動を精力的に推進。共同研究では、大塚製薬株式会社と進めてきた免疫・炎症性疾患を対象とするRBM001について、来年6月30日までの契約期間の延長が合意され、今後の開発方針の検討を進めている。同社との血液疾患を対象としたRBM002及び線維症を対象としたRBM003に係る共同研究も引き続き実施している。さらに、3月から開始した大正製薬株式会社との共同研究も順調に推移しているほか、アプタマー創薬の基礎となるRNA医科学の発展と関連する科学技術の振興を図るため、東京大学医科学研究所に一昨年4月に開設した社会連携講座との連携のもと、技術開発を推進している。   事業面では、自社創薬の最注力品である開発プロジェクトRBM004(抗NGFアプタマー)について、藤本製薬株式会社との間で、4月30日に資本参加を伴う形でのライセンス契約の締結を完了。4月に計上したライセンス収入(2億7000万円)及び既存の共同研究等から得られる共同研究収入等により、今2015年3月期業績予想は、売上高が5億0800万円(前期実績1億5100万円)、営業損益が3200万円の黒字(同4億1400万円の赤字)、経常損益が5000万円の黒字(同2億1000万円の赤字)、最終損益が4500万円の黒字(同2億1100万円の赤字)と黒字転換を見込んでいる。   株価は、9月25日の上場初値は1830円。同日2078円と買われた後、10月15日安値1230円と調整。同24日高値1588円と上昇。同28日安値1231円と下げて底値を確認した感はある。10月17日に同社は自社創薬パイプラインRBM007の前臨床試験の進捗について発表。予備毒性試験ならびに動物を用いた主要な薬効確認試験を終了。予備毒性試験では、本アプタマーについてラット、カニクイザルを用いた5日間反復静脈内投与を実施し、十分な安全性を確認し、これにより、ヒトでの臨床試験に入る前に不可欠なGLP試験の実施への目途が立っており、中期経営計画が順調に進むとの期待が高まる。また、10月24日にはアプタマーを利用したiPS再生医療技術の開発について発表。探索研究部内に専任門として「iPSプロジェクト室」を設け、iPS細胞関連の事業を展開している製薬会社との共同研究や大学等連携推進、およびアプタマーの創製に向けた活動を本格的に行うことも注目される。目先バイオ関連の有望銘柄としてリバウンド妙味が膨らもう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
リボミック<4591>(東マ)は、アプタマーを利用したiPS再生医療技術の開発など注目材料を発表しており、バイオ関連の有望銘柄として見直される可能性が高くリバウンド相場が見込まれそうだ。
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2014-10-30 15:30