ノダは高値から売り気配スタート、連続増配も業績減益転換を嫌い利益確定売り
ノダ <7879> (東2)は、寄り付きから売り気配値を切り下げ71円安の689円売り気配と3日ぶりに急反落している。前日15日大引け後に11月期決算を発表、前期業績が今年1月10日の上方修正通りに増益転換して着地し、今期も連続増配を発表したが、今期業績を2ケタ減益転換と予想したことを嫌い、前日ザラ場につけた昨年来高値766円水準で利益確定売りが先行している。
■消費税増税、円安に伴うコストアップなど懸念し慎重に予想
前期業績は、前々期比7%増収、40%経常増益、38%純益減益と増減マチマチで着地した。円安によるコスト上昇や職人不足に伴う建築工事の遅れなどマイナス要因はあったが、消費税増税前の駆け込み需要の一部顕在化や東日本大震災の復興需要などで新設住宅着工戸数が堅調に推移、次世代フローリングなどの新製品を投入、引き続き床材や建具などの主力建材製品を拡販してシェアを確保して販売数量を伸ばし、コスト管理や在庫管理などを徹底、収益力の向上、企業体質の強化に取り組んだことが寄与した。なお純利益は、前々期に計上した繰延税金資産が一巡して減益転換した。
今期業績は、消費税増税に伴う住宅需要の変動、企業間競争の激化、不安定な原材料価格・為替相場の動向によるコストアップ要因を懸念して連続増収・経常減益転換と慎重に予想、経常利益を24億円(前期比20%減)、純利益を13億2000万円(同35%減)と続落を見込んでいる。なお配当は、前期配当を10円(前々期実績7.5円)に増配したが、今期は12円に連続増配を予定している。
■年明け後に150円高と急伸しPER7倍台、PBR0.6倍
株価は、前期第四半期累計業績の上方修正で620円高値をつけ、530円と調整した500円台固めから600円台出没と下値を切り上げ、年明けとともに通期業績の上方修正も加わり前日ザラ場につけた昨年来高値766円まで150円幅の急伸を演じた。PERは7倍台、PBRは0.6倍と売られ過ぎであり、下値での逆張り余地も示唆している。一段の上値を試す展開が続こう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
ノダ<7879>(東2)は、寄り付きから売り気配値を切り下げ71円安の689円売り気配と3日ぶりに急反落している。
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2014-01-16 10:00