モブキャストは2期ぶりの最高純益更新を期待し決算発表を先取り3連騰
モブキャスト <3664> (東マ)は21日、21円高の1245円まで上げて3営業日続伸している。同社株は、2月7日に前2013年12月期決算の発表を予定しているが、下方修正し赤字転落した前期業績は織り込み済みとして、今2014年12月期業績の黒字転換、2期ぶりの過去最高純益更新観測を手掛かりに下げ過ぎ訂正の打診買いが下値に続いている。今年6月にブラジルで開催されるサッカーのワールドカップ(W杯)に関連して、同社のモバイルオンラインサッカーゲーム「モバサカ」への人気が高まることも、業績期待をフォローしている。
■サッカーW杯に合わせてブラジルで「モバサカ」も配信
同社の前期業績は、昨年11月に下方修正され、純利益は、期初予想の10億円が7億5000万円の赤字(前々期実績は過去最高の6億4800万円の黒字)と落ち込んだ。前期第3四半期にリリースを予定していたネイティブアプリゲーム「ドラゴン★スピン」、「激闘!ぼくらのプロ野球!」、プラウザゲーム「モバイルグランプリ」の投入が遅れ、海外事業でも当初5月に予定していた「野球の達人」の投入が10月に延び、TVCMを積極化したことによる費用増やプラットフォームの機能強化に向けた人件費負担が重なり、さらに開発が完了し償却を開始したソフトウェアについて経営体質の強化を図るために約3億円の減損損失を計上したことなどが要因となった。
これに対して今12月期業績は、投入が遅れた「ドラゴン★スピン」のAndoroid版が昨年10月中旬、iOS版が12月にそれぞれ配信され、「激闘!ぼくらのプロ野球!」が、同じく10月中旬、11月、「モバイルグランプリ」も、10月末に配信され、前期に前倒しで計上した減損損失も、今期の償却費負担を大幅に軽減することなどから黒字転換のV字回復が見込まれる。東洋経済会社四季報の最新号では、W杯に合わせて、昨年8月に業務提携したオランダのブースターメディア社(本社・アムステルダム)と組んで「モバサカ」をブラジルで配信することにも注目して今期純利益を7億円と観測、2期ぶりに過去最高を更新するとしている。
■調整場面の3分の2戻しを埋め急騰特性を再発揮も
株価は、ブースターメディア社との業務提携報道でストップ高を交えて株式分割権利落ち後高値2500円をつけ、韓国での新作ゲームの積極投入報道でもストップ高して2217円と買われるなど急伸したが、前期業績では逆にストップ安して落ち後安値1006円まで調整した。同安値から調整場面で開けた窓の3分の2戻し水準まで埋めて下値固めを続けている。決算発表とともに好業績評価を強めて急騰特性を発揮、再発進する展開も有力で、下値での待ち伏せ買い妙味を示唆している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
モブキャスト<3664>(東マ)は21日、21円高の1245円まで上げて3営業日続伸している。同社株は、2月7日に前2013年12月期決算の発表を予定しているが・・・。
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2014-01-21 11:30