【為替本日の注目点】ユーロドル急落、ギリシャ混迷ECB緩和観測で
NY市場
ドル円は120円台後半まで上昇した後、米長期金利の低下を受け119円80銭近辺まで売られたが、ユーロドルでドル高が進んだことで、120円台半ばまで戻す。ユーロドルはECBの緩和観測やギリシャの混迷から売りが優勢に。一時は1.20近辺までユーロ安が進み、ほぼ安値圏で引ける。
株式市場は朝方は軟調な展開だったが、引けに掛けては持ち直しダウは9ドル高と、今年最初の取引を上昇で終える。債券相場は堅調に推移。ISM製造業景況指数が予想を下回ったことが買い材料に。長期金利は2.11%台まで低下。金は小幅に反発。原油価格は需給の見通しが売りにつながり52ドル台で引ける。
ドル/円 119.80 ~ 120.74
ユーロ/ドル 1.2002 ~ 1.2045
ユーロ/円 144.11 ~ 145.22
NYダウ +9.92 → 17,832.99ドル
GOLD +2.10 → 1,186.20ドル
WTI -0.58 → 52.69ドル
米10年国債 -0.060 → 2.110%
本日の注目イベント
独 独12月消費者物価指数(速報値)
英 英12月建設業PMI
明けましておめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。
さて、2015年もいよいよ本日より本格的に始まります。今年も為替は大きく揺れ動くと予想しています。それは、いよいよ今年中に米国が金融政策の正常化に向けての一歩を踏み出すことになるからです。
実質ゼロ金利政策を終え、政策金利であるフェデラルファンド金利(FF金利)を引き上げると想定されるからです。現時点では「本年6月ごろに引き上げる」というのが市場のコンセンサスですが、そのタイミングを巡って早まればドル高に振れ、遅くなるようならドルが売られる状況が考えられます。
またそのタイミングで米長期金利が上下することにもなり、ドル円にも影響を与えます。昨年も、利上げの時期を巡って為替が大きく変動したことを考えると、利上げが実施されることになる今年も、昨年以上に為替が動くと考えても不思議はありません。利上げは、基本的には株式市場にとっては「マイナス要因」になります。
従って、利上げ→株価下落→リスクオフ→円買いドル売り、といった連鎖が想定されますが、必ずしもその通りに動くかどうかは分かりません。それは今米国では、景気回復とデフレ圧力が同時に進行していると思われるからです。景気回復は米企業業績の向上につながり、株価を押し上げる効果があります。
そもそも、利上げに踏み切る背景は「景気が拡大している」からに他なりません。このことを忘れてはいけません。「米国の一人勝ち」は、昨年いやというほど見せ付けられました。そして、今年もその状況に変化はないものと思います。景気回復と低インフレが同時に進行している状況です。
カギを握るのは長期的には「原油価格」の動向ではないかと思います。今年も原油価格は下落して取引が始まっており、原油価格のさらなる下落で、米株式市場がどのような反応を示すかによって、ドル円の値位置も変わってきそうです。
目先の材料としては、ユーロ圏の動向です。年明け早い時期にECBが「追加緩和」に踏み切るものと思われますが、ドイツ連銀など、理事会での合意形成が得られるのか注目されます。さらにギリシャの混乱からも目が離せません。ギリシャでは25日にも総選挙を実施する予定ですが、サマラス首相は、「ギリシャがユーロ圏にとどまるかの運命を決める総選挙だ」と位置づけています。
同首相は3日の演説で、「野党・急進左派連合の掲げる政策ではギリシャはデフォルトに陥り、ユーロ圏からの離脱を余儀なくされる」と訴えています。年明けのオセアニア市場ではユーロドルが1.20の節目を大きく下抜けして1.18台半ばまで急落しています。
ギリシャ問題と緩和観測がユーロを一段と押し下げた格好です。ユーロドルがさらに下げるようだと、ドル円でも「ドル高円安」につながる可能性もあり、ドル円を手がけている投資家にとっても、ユーロドルの動きに注目する必要があります。本日のレンジは119円80銭~121円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)
ドル円は120円台後半まで上昇した後、米長期金利の低下を受け119円80銭近辺まで売られたが、ユーロドルでドル高が進んだことで、120円台半ばまで戻す。ユーロドルはECBの緩和観測やギリシャの混迷から売りが優勢に。一時は1.20近辺までユーロ安が進み、ほぼ安値圏で引ける。
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2015-01-05 09:30