ロシア主導の「ユーラシア経済同盟」  中国の「シルクロード経済ベルト」に影響及ぼす可能性=中国メディア

 中国メディア・中国新聞網は2日、1日にロシア主導の「ユーラシア経済同盟」が発足したことにかんして、中国による「シルクロード経済ベルト」戦略に影響が生じる可能性があるとする記事を掲載した。  記事は、ユーラシア経済同盟はロシア、ベラルーシ、カザフスタンからなり、2010年に3カ国間で結ばれた関税同盟がその前身であると紹介。同盟発足後は3カ国内における商品、サービス、資本、労働力の自由な流通が保障されるとともに、協調かつ一致した経済政策が推進されることになり、市場の整合により3カ国の経済的潜在力が渙発されやすくなると伝えた。  また、3カ国のほかにアルメニアが間もなく、キルギスも5月に加入予定であり、さらにタジキスタンやウズベキスタンも今後同盟に加わる可能性があるとした。そして、加盟国中ロシア、キルギス、カザフスタンが中国と国境を接し、キルギスとカザフスタンは「シルクロード経済ベルト」における重要国になっていることを指摘。「1億7000万人市場、GDP4兆5000億米ドル(約542兆円)超の新たな経済組織は、中国と中央アジア諸国との協力に影響を与えるのか」と問題提起した。  記事はそのうえで、中国社会科学院ロシア・東欧・中央アジア研究所の専門家による分析を紹介。短期的には、同盟内部でゼロ関税が実施されることにより、中国から加盟国への輸出コストが相対的に増加するほか、エネルギーなどにおいて加盟国による対中国の価格交渉能力が高まる可能性があるとした。また、長期的には、同盟の発展が順調に進めば、「シルクロード経済ベルト」の西向きの推進が難しくなる点を挙げた。  その一方で、国防科学技術大学のロシア・中央アジア問題専門家が「根本的な影響ではない」とし、同盟の有無に関係なくカザフスタン・キルギスの両国はロシアとの結び付きが強いこと、両国は独立以降多角化外交を進めており、中国との2国間関係にも大きなニーズが存在することを説明したと紹介した。  記事はこのほか、同盟加入のリスクを減らすために中央アジア諸国が中国の経済協力を強める可能性があるとする専門家の意見も紹介。そのうえで、「同盟による一体化が中国にどのような影響を与えるか」を問うならば、まず先に「同盟の真の一体化がいつ実現するのか」という問題の答えを模索してみるべきだと締めくくった。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
中国メディア・中国新聞網は2日、1日にロシア主導の「ユーラシア経済同盟」が発足したことにかんして、中国による「シルクロード経済ベルト」戦略に影響が生じる可能性があるとする記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2015-01-05 13:00