【相場熟者が答える投資相談】長谷工コーポレーションの売却のアドバイスを

■長谷工コーポレーションを800円で200株保有。買い値を100円以上も下回ってしまいました。売却するべきでしょうか(大阪府・M)   【問い】 長谷工コーポレーション <1808> を800円で200株持っていますが、買値を下回ってしまいました。売却したほうがいいか悩んでいますので、アドバイスをよろしくお願いします。 ■買値近辺までの戻りを待って乗換えを、PER割安でも利回り低い   【答え】 マンション建設で業界最大手の長谷工コーポレーションは、前週末14日は65円安の663円と売られています。これで、高値860円(1月21日)から、約23%の下げです。   13日大引け後に今3月期第3四半期決算と併せて通期純利益予想の増額・3円復配を発表しましたが、発表当日は小幅の上昇にとどまり、地合いの悪化に押され、好材料出尽しといえる展開となっています。   13日大引け後に明らかにした今3月期業績予想は、売上高5750億円(前期比2.9%増)、営業利益270億円(同11.0%増)、経常利益230億円(同15.1%増)を据え置いたが、純利益は従来予想の150億円から230億円(同76.1%増)になる見通し。純利益は固定資産売却と法人税等調整額の減少を反映。未定としていた年間配当は期末一括3円と復配を予定しています。また、保有不動産の売却等にとり手許資金の確保と有利子負債の削減も順調に推移していますから、現存する優先株式全部(250億円)の償還は、本年3月中に100億円、同7月中に150億円の償還する方針です。   株価は、昨年4月23日高値835円、本年1月21日に昨年来の高値860円と上昇。その後は9カ月移動平均線を下回り調整色を強める方向となっています。消費増税前の駆け込み需要増は織り込みました。過去、「団塊ジュニア」や「ジュニアネクスト」による旺盛なマンション購入を背景に、06年1月に高値2425円、07年2月に高値2490円と買われたのと同じく、今回も二番天井を形成する可能性があります。   目先、6月28日安値520円が下値抵抗線として意識されますが、政府による消費増税後の景気浮揚策の具体化や14年3月期業績見通しが明らかになるまで、日足では25日移動平均線、週足では13週移動平均線が上値を抑えると懸念されます。   配当利回りには魅力はありませんが、予想1株利益75.2円でPER9倍と割安感があります。戻りは見込めると思います。   ただ、高値からの下げが大きいため高値更新は難しいと思われます。買値近辺までの戻りはありそうですから、戻りを待って乗り換えがよいと思います。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
【問い】 長谷工コーポレーション<1808>(東1)を800円で200株持っていますが、買値を下回ってしまいました。売却したほうがいいか悩んでいますので、アドバイスをよろしくお願いします。
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2014-02-16 14:00