シグマクシスは3020円で初値、同時IPO4社は1社引き分けも「負けなし」記録を53社に伸ばす
シグマクシス <6088> (東マ)が、きょう18日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)された。公開価格は3010円、公開株式数は182万7300万円となっている。寄り付きとともに公開価格を10円、0.3%上回る3020円で初値をつけ、その後は、3400円まで買い進まれ初値を上回った水準で売り買いが交錯している。公開価格は、13倍台と割安で買い評価されたものの、資金吸収額が約55億円と大きく、三菱商事 <8058> と米投資ファンドのRHJインターナショナルとの間で合弁設立され、売出し株式数が公募株式数を上回っていることなどから限定的な初値倍率にとどまった。
■投資ファンドが大株主のIPO株は初値倍率も限定的
投資ファンドが大株主となっているIPOは、昨年12月14日上場のチムニー <3178> (東2)、今年3月22日上場のブロードリーフ <3673> などと続いたが、チムニーは、公開価格を下回って初値を形成、ブロードリーフの初値倍率も、公開価格比11%高にとどまっており、ネガティブな連想も働いている。
なおきょう18日は、同社株のほか3社が同時にIPOされるラッシュとなっている。シグマクシスのほかは、アビスト <6087> (JQS)が、寄り付きに公開価格3450円と同値で初値をつけ(引き分け)て公開価格近辺でもみ合っているほかは、買い気配値を切り上げている。9時33分現在、コード番号順にイーグランド <3294> (JQS)が、公開価格3300円に対して564円高、17%高の3864円買い気配、アーキテクツ・スタジオ・ジャパン <9085> (東マ)が、公開価格2050円に対して309円高、15%高の2359円買い気配となっている。このまま2社が、公開価格を上回って初値を形成する(勝ち)と、昨年12月20日以来続いているIPOの「負けなし」記録は、アビストの引き分けを含めて53社に伸びることになる。
■ビジネス・コンサルティングサービスを一気通貫で提供
シグマクシスは、2008年に三菱商事とRHJインターナショナルとが共同出資して設立された企業向けのビジネス・コンサルティングサービス会社である。サービスは、戦略コンサルティングと業務コンサルティングに分かれ、戦略コンサルティングでは、事業戦略の立案・策定、M&Aによる事業価値の創造、業務コンサルティングでは、ビジネス・人財マネジメントや顧客マネジメント(CRM)、サプライチェーンマネジメント(SCM)の各業務などを展開、システム設計・開発、プロジェクト・マネジメントを含めて一気通貫で提供している。設立当初は、三菱商事向けの売上高が、約80%を占めたが、その後は新規顧客の開拓により前3月期末で20%弱まで低下している。
今3月期業績は、売り上げ111億円(前期比8%増)、経常利益12億5000万円(同77%増)、純利益10億4600万円(同9%減)、1株利益229.3円と予想している。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
シグマクシス<6088>(東マ)が、きょう18日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)された。公開価格は3010円、公開株式数は182万7300万円となっている。
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2013-12-18 11:00