三東工業社は変わらずで寄って黒字転換業績を見直し極低位割安株買いで高値を窺う

  三東工業社 <1788> (JQS)は、前日比変わらずの140円で寄り、値固めを続けてきた25日移動平均線から上ぶれ、9月17日につけた年初来高値160円を窺っている。今6月期業績の黒字転換を見直し、極低位値ごろの内需割安株買いが下値に続いており、今期第1四半期の受注工事高が、土木部門で前年同期比26%増と続伸し、建築部門が3.6倍と大幅プラス転換したこともフォローの材料視されている。 ■立ち上がりの1Q受注工事高は土木・建築部門とも好調   同社の今6月期業績は、売り上げが55億円(前期比11%増)と増収転換し、経常利益が1億2000万円(前期は8100万円の赤字)、純利益が1億円(同9400万円の赤字)と2期ぶりの黒字転換が予想されている。前期業績は、受注競争の激化など受注環境が厳しく、受注高が前々期比21%減と減少し、土木部門の施工能力増強のために連続地中壁の施工が可能となるTDR機1台を購入して減価償却費が大幅に増加、さらに不動産部門で保有地と近隣地の大規模開発を行い、造成費用などの初期コストが増加して赤字転落したが、今期は、なお厳しい受注環境が続くが、現場力の強化、コスト削減に傾注し、売掛債権の回収不能の再発防止のためリスク管理の徹底を図ることなどから黒字転換を見込んでいる。   こうした経営施策の推進から、今期立ち上がりの10月31日開示の第1四半期(1Q)業績は、受注工事高が土木部門で前年同期比26%増と続伸、建築部門が3.6倍とV字回復したことも加わって、経常利益が、2000万円(前年同期は1400万円の赤字)、純利益が、1700万円(同1400万円の赤字)とそれぞれ黒字転換する上々の滑り出しとなった。6月通期業績は、これに大規模開発の自動車ディーラー向けの賃貸事業が、今年末から始まることもオンして黒字転換幅の拡大が続くことになる。 ■安定継続の4円配当を評価して割り負け有配株買いも   株価は、今期業績の黒字転換予想を評価してつけた年初来高値160円から全般調整相場の波及で126円まで調整、今期1Q業績の黒字転換着地を手掛かりに半値戻し水準までリバウンドした。PERは9倍台、PBRは0.4倍と割り負け、しかも安定継続している4円配当から配当利回りも2.8%とジャスダック市場平均の1.78%を大きく上回っており、極低位値ごろの有配株として高値更新から2007年6月以来の200円台奪還も見込めよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
三東工業社<1788>(JQS)は、前日比変わらずの140円で寄り、値固めを続けてきた25日移動平均線から上ぶれ、9月17日につけた年初来高値160円を窺っている。
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2013-12-18 11:00