ストリームは下値固め完了感、反発のタイミング接近
家電やパソコンなどのネット通販を展開するストリーム <3071> (東マ)の株価は安値圏でモミ合う展開だが、足元では下値固め完了感を強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。
家電製品、パソコン、デジタルカメラなどを販売するネット通販サイト「ECカレント」の運営を主力として、自動車関連塗料、食品、太陽光関連部材などの販売も手掛けている。テレビやパソコンの需要低迷、ネット通販と家電量販店の競争激化など厳しい事業環境が続いているが、商品仕入れ・販促活動の強化、販売価格の適正化、粗利益の確保、販管費の削減、他社ネット通販の運営を支援するEC支援事業を強化して、収益改善を目指している。
12月3日発表の今期(14年1月期)第3四半期累計(2月~10月)の連結業績は、売上高が前年同期比35.8%減の113億27百万円、営業利益が1億87百万円の赤字(前年同期は5億20百万円の赤字)、経常利益が1億85百万円の赤字(同5億28百万円の赤字)、純利益が1億63百万円の赤字(同6億12百万円の赤字)だった。売上面ではデジタルカメラ周辺機器などが堅調だったが、家電やパソコンが低調で大幅減収だった。利益面では物流費用や支払手数料の減少なども寄与して営業赤字幅が縮小した。
通期見通しは前回予想(8月29日に減額修正)を据え置き、売上高が前期比21.6%減の177億24百万円、営業利益が10百万円(前期は10億54百万円の赤字)、経常利益が14百万円(同10億40百万円の赤字)、純利益が2百万円(同12億37百万円の赤字)としている。第3四半期累計は粗利益改善や販管費削減などの効果で、前年同期に比べて営業赤字幅が縮小した。通期ベースでも粗利益改善などの効果が期待されるだろう。
株価の動きを見ると、7月以降は概ね安値圏4万4000円~4万6000円近辺でのモミ合い展開が続いている。10月8日には5万800円、10月31日には4万8800円、11月22日には4万8000円まで上伸する場面があったが人気が続かない。ただし一方では、9月安値4万3500円まで下押す動きも見られず、4万4000円台での下値固め完了感を強めている。
12月17日の終値4万5000円を指標面で見ると、今期予想連結PER(会社予想の連結EPS73円89銭で算出)は609倍近辺、実績PBR(前期実績の連結BPS1万3657円09銭で算出)は3.3倍近辺である。週足チャートで見ると26週移動平均線を突破する動きを強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。(情報提供:日本インタビュ新聞社=Media-IR)
家電やパソコンなどのネット通販を展開するストリーム<3071>(東マ)の株価は安値圏でモミ合う展開だが、足元では下値固め完了感を強めている。反発のタイミングが接近しているようだ。
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2013-12-18 11:00