日興アセット「スマート・ラップ・ジャパン」=下落リスクに抵抗力あるポートフォリオ、円資産中心にコモディティも組み入れ

日興アセットマネジメントが運用する「スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)」がモーニングスター アワード ファンド オブ ザ イヤー2015のバランス(安定成長)型部門で最優秀ファンド賞を受賞した。同ファンドは、証券会社や信託銀行などで広まっている「ラップ口座」とほぼ同様の運用機能を公募投資信託の形で一般の個人投資家にも広く提供しようと企画された商品。投資対象資産の選定や組入比率についての助言を担当する日興アセットマネジメント マルチアセット グローバルヘッドであるアル・クラーク氏(写真)に、ファンドの特徴等について聞いた。
――「スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)」はリスクを抑えた運用をしながらも、成長も着実にリターンに取り入れようという安定成長型の運用をめざし、ファンド オブ ザ イヤーで最優秀ファンド賞を受賞しました。2015年の運用環境は?
この度「スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)」がファンド オブ ザ イヤー2015の最優秀ファンド賞を受賞しましたことを、大変嬉しくまた光栄に存じます。
2015年は、米国利上げや米ドル高、中国の景気後退懸念、コモディティ市場の軟化などを背景にボラティリティが高まる局面が多くありました。割高と判断される資産への投資を抑制するとともに、割安と判断される資産の投資を増やし、必要に応じて現金等の割合を増やしたことなどが、ダウンサイドに抵抗力のあるポートフォリオの構築につながったものと考えています。
引き続き、様々な市場環境の下、各資産のリスク配分にも配慮しつつ、各資産のバリュエーションを適正に評価し、割安な資産を中心にアロケーションを図り、受益者の皆様に安定したリターンを提供したいと考えております。
――ラップ型ファンドといわれるファンドが登場してきています。その中での、「スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)」の特徴は?
日銀による量的・質的金融緩和の効果により、日本では、デフレ脱却が視野に入りつつあり、今後、インフレへの備えとして資産運用の必要性が高まると考えています。資産運用にリスクはつきものですが、リーマンショック以降、過去と比較するとマーケットが大きく変動するイベントリスクが頻繁に起こるようになりました。そこで、マーケットが大きく変動する局面においても、幅広い投資家の皆様にリスクを抑えながらインフレに負けない程度のほどよいリターンで“じっくり育てるコアファンド”として保有していただけるようなファンドを作りたい、そういうコンセプトに基づいて開発しました。
“ラップ口座”のように投資一任契約を結ばなくても、少額からラップ口座のような市場の環境などにあわせて資産配分を見直す分散投資を実現できること、また、日本資産を中心に投資を行なうことから、「スマート・ラップ・ジャパン」と命名しました。インカム収益の獲得を目的に、一部で海外債券にも投資を行ないますが、為替ヘッジを行なうため、実質的に為替リスクはありません。また、市場環境に応じて柔軟に資産配分の変更を行なうなど、リスクに配慮した設計となっています。
弊社は世界的に投資家の資産運用ニーズが変化していることを受けて、マルチアセット運用の専門チームをシンガポール現地法人「日興アセットマネジメント アジア リミテッド」(NAMアジア)に組織しました。
マルチアセットチームは、運用の拠点をシンガポールに置き、投資家の方々に適切なリスクで安定したプラスのリターンをご提供するため努力を続けています。多様な経験を有する6名のプロフェッショナルで構成される運用チームは、特に下方リスクの管理に注力しつつ、定量及び定性分析をブレンドした規律ある投資プロセスに従い運用を行なっています。「スマート・ラップ・ジャパン」はこのようなプロフェッショナルなチームを有するNAMアジアからの助言を運用に活かしています。
「スマート・ラップ・ジャパン」は市場環境の変化や各資産の基準価額への影響度合いや市場見通しなどを勘案し、資産配分を調整します。さらに、下落局面での損失を最小限に抑えるため、各資産の組入比率を引き下げ、現金比率を高めることなどにより、下振れリスクを抑制します。
――他社が出しているラップ型ファンドとの違いは?
様々なラップ型ファンドが設定されていますが、一般的なラップ型ファンドとの違いは2つあると考えています。
1つ目は「スマート・ラップ・ジャパン」は、本格的なマルチアセット型ファンドでありながら、日本の資産を中心に投資を行ない、実質的に為替リスクを取らないファンドであるという点です。日本の投資信託における投資対象の約6割が海外資産となっており、投資信託を保有されているお客様の資産ポートフォリオが、少しリスクが高くなっている傾向が見受けられます。「スマート・ラップ・ジャパン」は円資産を中心に投資しており、そうした為替変動リスクが高くなっているお客様にもご活用いただける設計となっています。
もう一つの違いは、投資資産に金(=ゴールド)などのコモディティが入っていることです。例えば金はインフレに強い資産とされています。また、金は紙幣とは違い、その物質自体に価値があることから、地政学リスクなどが高まる局面においては買われやすくなる傾向があります。さらに、金は過去に通貨として使用されていたこともあり代替通貨としての性格を持つことから、米ドルが買われる局面では金が売られ、米ドルが売られる局面では金が買われる傾向も見られます。このように、金は株式や債券、そして、米ドルなど他の資産とは異なる特性を持つことから、分散投資の一つとして組み入れる商品設計としました。
――個人投資家の方々へのメッセージをお願いします。
日本では資産運用のツールは様々ありますが、日本の資産を中心に投資を行ない、値動きの振れ幅を抑制しつつ安定的な成長をめざすファンドであることを踏まえると、「スマート・ラップ・ジャパン」は、多くのお客様にとって、資産運用の真ん中でご活用いただけるツールであると考えられます。
これまでのバランスファンドの一歩先を行く、最先端のマルチアセット運用を行なう当ファンドをぜひご活用いただき、資産運用の一助としていただければ幸いです。
【ファンドの基本情報】
ファンド名:スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)
設定日:2014年8月29日(毎月20日決算)
信託報酬(税込):1.30%(実質1.57%)
販売手数料(税込):上限3.24%
トータルリターン(2015年12月末現在)(年率):過去1年2.42%
(編集担当:徳永浩)
日興アセットマネジメントが運用する「スマート・ラップ・ジャパン(毎月分配型)」の投資対象資産の選定や組入比率についての助言を担当する日興アセットマネジメント マルチアセット グローバルヘッドであるアル・クラーク氏(写真)に、ファンドの特徴等について聞いた。
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2016-02-15 09:15