今週の為替相場見通し(2016年2月15日~)=為替王

「現状、下向き(円高)を示唆する兆候が出てしまっています。1ドル=115円も割れて、114円、113円、そして112円台あたりへと比較的短期間で円高が進む」。
米ドル円について、先週号のこの予想はズバリ的中し、(一時的には110円台も記録しましたが)、終値ベースでは、予想通り、112円台まで円高が進みました。今後の短期的な見通しとしましては、ひとまず、円高予想メド(112円台)に到達しましたので、反発したり、保ち合い局面に入ることが想定されます。過去の経験則としては、ターゲット到達後は、それまでの急激な流れが収束するケースも多いです。
ただ、長期的な見通しとしましては、年始から何度か申し上げておりますように、昨年までの円安トレンドが、円高トレンドへと転換した可能性があります。従来は、「転換した可能性がある」と表現してきましたが、「転換した」と断定してよいかもしれません。この場合、昨年までの円安トレンドがかなり大きなものでありましたので、その反動も、それなりに大きなものになる可能性が高いです。
年始の段階では、「年内に1ドル=105円」という、にわかには信じられないような2016年の円高メドを掲げましたが、今では、読者の方の多くも、それくらい普通にあり得ると納得していただいているのではないかと思います。
ただ、相場のスピードが、私が想定していたよりもだいぶ早いため、「今年中に105円」というよりも、「今年度中に105円」ということもあり得るかもしれません。現状まだ、円高トレンドに転換した初期の段階でありますので、もし105円到達の時期が早まれば早まるほど、年内は105円では止まらずに、一層の円高が進むシナリオも想定する必要が出てこようと思います。
多くの方が心配されているトルコリラ円。トルコリラ円についても、先週、ブログで掲載した予想「38円近くから一時的には37円台に突入する」がズバリ的中しました。先週は終値ベースでは、38円台で止まり、一時的に37円台突入もありましたから、完璧に、私たちの予想通りの展開で、読者の皆様も冷静に対応できたと思います。
今後については2通りのシナリオが考えられます。1つ目は、短期的な円高目処に先週到達したことから、今週は、反発や保ち合いなどが、通常は期待されます。「通常は」と書きましたのは、現在、日本および世界の経済状況が通常とはやや異なりますので、もう一段の下落局面に、近いうちに入った場合。それが2つ目のシナリオで、その場合には、1リラ=36円近辺が重要な下値目処として浮上します。
2つのシナリオを想定しますと、先週下落目処に到達したからといって、目いっぱいトルコリラを買うような戦術はリスクが高いといえます。短期的な反発を狙った買いなどはよいかと思いますが、長期的には米ドル円もトルコリラ円も、もう一段の下げ局面が来る可能性があることも想定しておきたいです。
ユーロ円は先週、終値ベースではなんとか1ユーロ=127円台で踏ん張りました。ユーロ円も他の通貨と同じく、短期的には反発が期待できるかもしれません。ただ重要度の高いサポート帯が127円台に位置しています。この水準を割り込むような展開に入りますと、短期間で値幅5円くらい、すなわち122円前後を目指して急落する可能性が高まります。
ユーロ円も長期的な状況は厳しいです。と言いますのも、上述の127円台のサポート帯は、短期的な意味だけでなく、長期的な相場推移においても、非常に重要な水準となっています。(先週はすでに一時的には割り込みましたが)、この先、完全に下抜けることを想定した場合、2013年降の大きな円安トレンドの起点付近、具体的にはズバリ1ユーロ=110円あたり(さらに言えば110円割れ)を目指して、ずるずると円高が進む可能性があると見ています。
世界株安については、肝心のアメリカ株は、NYダウ株価など先週金曜日は大きく反発しましたが、短期トレンドすら転換するには至っていません。NYダウ株価は中期的に1万5千ドルを割れるとの見通しを維持します。よって、日経平均株価も、一時的には反発するでしょうが、中長期的には上値が重く、先週の安値をいずれ下回る展開を想定しています。(執筆者:為替王)
「現状、下向き(円高)を示唆する兆候が出てしまっています。1ドル=115円も割れて、114円、113円、そして112円台あたりへと比較的短期間で円高が進む」
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2016-02-15 09:45