【為替本日の注目点】株高から円売られる

ドル円は東京市場で上昇した流れを受け続伸。114円台に乗せた後、原油価格の上昇と堅調な欧州株を好感し、114円73銭までドルが買われる。
ユーロドルはドラギ総裁の議会証言を受け下落。1.12近辺から1.11台半ばまでユーロが売られる。
原油価格は電子取引で続伸し、一時30ドル台を回復。
ドル/円113.94 ~ 114.73
ユーロ/ドル1.1145~ 1.1209
ユーロ/円127.28 ~ 127.91
NYダウ ------ → 15,973.84ドル
GOLD ------ → 1,239.40ドル
WTI +0.32 → 29.76ドル
米10年国債 ------ → 1.748%
本日の注目イベント
昨日はNY市場がプレジデンツデーのため休場でした。ドル円も114円を挟んで動かないと思っていましたが、日本株の急騰を受け、欧州株が堅調だったことや、原油価格が一時30ドル台を回復したことで、ドル円も114円73銭辺りまで上昇し、朝7時現在も、ほぼ高値圏で推移しています。
原油価格の上昇は、サウジアラビアの石油相が16日にロシアのエネルギー相と石油市場について協議する計画があると報じられたことが背景でした。ブルームバーグによると、サウジのヌアイミ石油鉱物資源相は、ロシアのノバク・エネルギー相とカタールの首都ドーハで協議する予定です。また、この協議にはベネズエラも参加するとも報じられています。この報道を受けNYのWTI先物は続伸し、ほぼ1週間ぶりに30ドルを超えています。この日は立会い取引が休場だったため、30ドル15セントまで上昇した後、29ドル76セントで電子取引を終えています。原油価格の上昇は米国株式市場の上昇につながるため、リスク資産が買われ、円安が進む傾向があります。
そのため、昨日の海外市場では円が相対的に売られ、クロス円でも概ね円安が進みました。ドルが買われて円が売られたもう一つの理由は、ドラギ総裁の議会証言が挙げられます。同総裁は欧州議会で、金融システムとエネルギー価格の下落を検証し、「この二つの要素のいずれかが物価安定に下方向のリスクをもたらせば、われわれは行動することをためらわない」と発言しています。ユーロドルはこの発言を受けて、1.11台半ばまでドル買いユーロ安が進みました。ドラギ総裁はこれまでも、市場のセンチメントを読み、言葉だけでも市場にかなりの影響を与えて来ましたが、昨日もドル安定への効果があったようです。
ドル円は111円割れから、株価の上昇に歩調を合わせるように、既に4円近く値を戻しています。本日も円安を好感して、日経平均株価は上昇が見込まれますが、115円03銭近辺には「1時間足」の「200日線」があり、目先はここを抜けきれるかどうかが焦点です。さらに115円台半ばから上には抵抗線も多く存在するため、仮に115円台を回復しても、そこでは相当もみ合うことが予想されます。昨日取引が再開された上海株式市場では一時3%以上の下落でしたが、引け値では小幅安に終わっています。まだまだ安定からはほど遠い状況かと判断できます。
このまま株高とドル高が続くとも思えません。昨日、日経平均株価が1000円を超える上昇を見せたのは、如何に先物の空売りが積みあがっていたかを端的に表しています。新規の買いではなく、ショート筋の買い戻しに過ぎません。本日のドル円は113円70銭~115円20銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は東京市場で上昇した流れを受け続伸。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
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2016-02-16 10:00