【為替本日の注目点】円主要通貨に対して上昇

 ドル円は再び売りに押され、112円台前半まで下落。株価が軟調で、原油価格も30ドルを割り込んだことで円が主要通貨に対して買われた。ユーロドルは小幅に続落。1.10台半ばまで売られ、ユーロ円も125円近辺まで続落。  ダウは小幅ながら続落するもナスダックは16ポイント反発。  債券相場はほぼ横ばい。今週G20を控えていることで様子見の雰囲気ながら、高値圏で推移。長期金利は1.74%台で変わらず。  金は3日続伸。原油は売られ、再び30ドルを割り込む。  1月消費者物価指数 → 0.0%   ドル/円112.30 ~ 113.21 ユーロ/ドル1.1067~ 1.1138 ユーロ/円125.01 ~ 125.52 NYダウ  -21.44  → 16,391.99ドル GOLD  +4.50 → 1,230.80ドル WTI -1.13    → 29.64ドル 米10年国債 +0.005    → 1.745%   本日の注目イベント 独   独2月製造業PMI(速報値) 独   独2月サービス業PMI(速報値) 欧   ユーロ圏2月総合PMI(速報値 欧   ユーロ圏2月製造業PMI(速報値) 欧   ユーロ圏2月サービス業PMI(速報値)    ドル円は115円台を試さず再び反落し、112円台前半まで円高に戻っています。原油価格に引っ張られた格好ですが、上値が徐々に重くなってきた印象があります。ただそれでも1日の値幅は縮小してきており、一時のような混乱から落ち着きを取り戻してきたようで、レートも徐々に収斂してきそうな状況です。今週末には上海で「G20」が開催され、通貨の安定についても議論される可能性があります。  通貨オプションを見ても、リスク・リバーサルと呼ばれるコールとプットのプレミアムの差では、ドル・コール(ドルを買う権利)よりも、ドル・プット(ドルを売る権利)の方が高くなっており、1ヶ月(デルタ25)では、一時マイナス2.9075まで拡大しており、多くの市場参加者がドル安を予想していることを示しています。  今週は、原油価格と株価の行方にもよりますが111円台を試す可能性もありそうです。先月の日銀によるマイナス金利導入以来、多くの市場で混乱が続いていますが、政策導入の本来の目的である「円安と株高」には程遠く、現実には全く逆方向に動いています。唯一、長短金利のイールドカーブがあらゆる期間で低下していることが言われていますが、その先に予想された、円資金のリスク資産へのシフトと海外への逃避は、足元ではまだ確認されていません。  最早国内には、リスクを取らずに運用利回りを上げる場所はありません。いずれ時間をかけながら、円資金から上記資産への大規模なシフトが見込めないわけではないことから、このままドル安円高が進むかどうかは不透明です。今朝のブルームバーグ・ニュースでは、米大手投資銀行が19日の顧客リポートで、円が短期的には120円、年末までには130円まで下落すると予想していることを伝えています。また、ブルームバーグが市場関係者50人余りを対象に実施した調査の中央値では、円は3月末までに120円、年末までに123円に下がると予想していることも紹介しています。  このように、足元では円高観測が根強いものの、この混乱が落ち着けば円がジリジリと売られるシナリオも予想されなくはありません。このあたりが年初から続く、「今年の相場予想の難しさ」であり、それが1ヶ月半を過ぎた今も継続しているということになります。  本日は軟調な株価が予想され、ややドルが売られる展開が予想されます。また週末のEU首脳会議でEU側がイギリスに対して大幅な譲歩をしたことで、イギリスのEUからの離脱問題にどのような影響があるのか、ポンドの動きにも注意が必要です。ドル円の予想レンジは111円80銭~113円程度と見ています。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は再び売りに押され、112円台前半まで下落。株価が軟調で、原油価格も30ドルを割り込んだことで円が主要通貨に対して買われた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-02-22 09:45