【為替本日の注目点】ユーロ円、ポンド円下落

ドル円は日欧の株価が堅調だったことから113円台を回復したものの、上値も重く、ユーロ円などクロス円の売りに押される。112円78銭まで押し戻される場面も。
ユーロドルはユーロ圏PMIが予想を下回ったことで、3月の緩和実施観測が広がる。ユーロドルは1.10割れ目前までユーロ安が進行。
株式市場は大幅に反発。日欧で株価が堅調だったことや、原油価格が上昇したことで、エネルギー株を中心に買われる。ダウは1月8日以来となる1万6600ドル台を回復。
債券相場は小幅に続落。原油価格が上がり、株価が上昇したことで、売りが優勢に。
対ユーロでドルが買われたことから金は20ドルを超える下落。原油はIEAのリポートが材料となり大幅に反発し、31ドル台を回復。
ドル/円112.78 ~ 113.27
ユーロ/ドル1.1004~ 1.1036
ユーロ/円124.38 ~ 124.95
NYダウ +228.57 → 16,620.66ドル
GOLD -20.70 → 1,210.10ドル
WTI +1.84 → 31.48ドル
米10年国債 +0.007 → 1.752%
本日の注目イベント
独 独10-12月期GDP(改定値)
独 独2月IFO景況指数
米 12月ケースシラー住宅価格指数
米 2月消費者信頼感指数
米 1月中古住宅販売件数
米 2月リッチモンド連銀製造業指数
原油価格が大きく反発したことで株価も大幅に上昇し、リスクオフの流れが後退したものの、ドル円は昨日の東京時間から水準をほとんど変えていません。欧州からNY時間には113円台を回復し、一時は113円38銭辺りまでドル高が進んだものの、結局112円台に押し戻されています。
昨日の海外市場は やや奇妙な動きで、相関性が見極めにくい展開でした。原油価格はIEA(国際エネルギー機関)が、2016年は米シェールオイルの生産量が、日量60万バレル減少するとの見通しを発表したことが材料視され、WTI原油価格は先週末比1ドル84セント上昇し、31ドル台半ばまで反発して来ました。もっとも、その根底には先週行われたOPEC3ヶ国とロシアが協議の場を持って、増産しないことで合意したことが効いているものと思われます。
原油価格の上昇は米株価の上昇につながり、ダウは228ドル高を演じています。この水準は、今年1月8日以来の高値となり、市場はリスクオフの後退から債券を売り、長期金利が小幅に上昇しています。このような状況では通常、ドル円ではドルが買われて円が売られる流れになることが多いのですが、昨日はポンドやユーロが売られ、クロス円の売りが円買いにつながったように思えます。
ポンドは先週末のEU会議でEU側が英国案に譲歩したことで、キャメロン政権には追い風と見られていましたが、ロンドン市長がEU離脱支持を表明したことがポンド売りにつながっています。また、ユーロはユーロ圏の経済指標が3月のECB理事会で、大胆な政策を行うとの観測につながったことから、ユーロ円は一時124円38銭まで売り込まれ、こちらも円買いにつながったと思われます。ドル高が進んだ中、円はそのドルに対しても上昇しており、昨日は円が最強通貨でした。
昨日もこの欄で述べましたが、ドル円の上値が徐々に重くはなっていますが、それでも今月11日に見られたような、一気に110円台に突っ込む相場展開ではなくなっています。原油価格がダブルボトムを形成していることで、株価がどこまで下げるのかといった不安が後退しており、安全通貨の円買いという側面も一時ほどではありません。
今週末の「G20」でも通貨の安定が議題の一つになると思われます。3月の日米欧中銀の政策が極めて重要になってきますが、ECBが対応策を講じることはほぼ間違いない状況です。後は日米中銀の行動ですが、日銀の追加緩和への期待も予想外に強まっており、今朝の経済紙もそのことに触れています。
昨日は朝方には200円安くらいまで売り込まれていた日経平均株価が、昼にかけて200円を超す上昇を見せたことでドル円も113円台を回復する場面がありました。今日も株価の動きに目を凝らしながらレンジは、112円50銭~113円50銭程度と予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は日欧の株価が堅調だったことから113円台を回復したものの、上値も重く、ユーロ円などクロス円の売りに押される。112円78銭まで押し戻される場面も。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-02-23 09:30