本当に大丈夫?ジャワ島の高速鉄道に「未解決の懸案」、不満や反対も多く

 中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は2019年の開業を目指しているが、その道程は決して平坦ではない。中国メディアの参考消息はジャワ島の高速鉄道計画について、事業の安全性や環境への影響について懸念が生じていることを伝えている。  記事は、ジャワ島の高速鉄道計画で起工式が行われたことは「インドネシアの立ち遅れたインフラを改善すると約束していたジョコ・ウィドド大統領にとって勝利の瞬間だった」と伝える一方、インドネシア当局が建設の許可を出していないまま起工式が行われたとの報道について、「未解決の懸案が存在することは高速鉄道計画に歪みをもたらした」と指摘。  さらに、インドネシアにとって同計画は経済発展に向けても非常に重要な計画であることを指摘する一方、一連の混乱ぶりは「インドネシアの政策決定上の弱点を示すものであり、政治的な腐敗が国の発展に対してマイナスの影響をもたらしている」と論じた。  続けて、中国はこれまでアフリカへの投資で収めてきた成功をインドネシアで再現したい考えだとする一方、インドネシア当局の見解として、「中国とインドネシアの合弁企業は、建設許可に必要な事業の発展計画の詳細や、フィールドワークのデータを含む書類を提出していない」と指摘。書類不備のため全体の計画に遅れが生じており、合弁企業が取得した許可は全長142キロの工事区間のうち、5キロ分にとどまっている。  さらに記事は、今日のインドネシアは開発独裁政権として長年インドネシアを統治したスハルト政権のころのインドネシアとは違い、民主化と分権化が進み、地方政府の発言力が高まったと指摘。ジャワ島の高速鉄道については、ジャワ島を除く多くの地方政府から「不公平な事業」であると反対の声があがっていることを紹介。また、ジョコ・ウィドド大統領の所属政党内にも事業に反対する意見が存在することを指摘し、「こうした不満や反対のもと、ジャワ島の高速鉄道計画の遅れは長引く恐れがある」と論じた。  また、中国側が受注に向けて事業の実行可能性調査(フィジビリティスタディ)をわずか3カ月で行ったことについて、一部では「通常は18-19カ月の時間をかけて行うもの」との指摘があることを伝えており、現地では事業の安全性や環境への影響について懸念が生じている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Yang Yu/123RF.COM)
中国が受注したインドネシア・ジャワ島の高速鉄道計画は2019年の開業を目指しているが、その道程は決して平坦ではない。中国メディアの参考消息はジャワ島の高速鉄道計画について、事業の安全性や環境への影響について懸念が生じていることを伝えている。(イメージ写真提供:(C)Yang Yu/123RF.COM)
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2016-02-28 12:15