【為替本日の注目点】ドル円再び下げ足を早める

株安に加え、経済指標も軟調だったことからドル円は112円66銭辺りまで下落。中国の預金準備率引き下げ効果も経済指標の悪化に相殺された形。ドル円はほぼこの日の安値圏で引ける。ユーロドルは続落。2月の消費者物価指数が低下したことで、10日の理事会で緩和策を拡大するとの見方が強まり、1.0860近辺まで売られ、1ヶ月ぶりの安値を付ける。ユーロ円も122円台半ばまで急落。
株式市場は続落。原油が反発したにも関わらず、シカゴPMIが予想を下回ったことで売りが優った。ダウは123ドル下落。経済指標の悪化を背景に債券は反発。住宅関連の指標も下振れしたことで買い物を集めた。
金は反発。原油価格はサウジが原油価格について他の産油国と協力する意向を示したことで上昇。
2月シカゴ購買部協会景気指数 → 47.6
1月中古住宅販売成約指数 → -2.5%
ドル/円112.66 ~ 113.26
ユーロ/ドル1.0859 ~ 1.0899
ユーロ/円122.45 ~ 123.25
NYダウ -123.47 → 16,516.50ドル
GOLD +14.00 → 1,234.40ドル
WTI +0.97 → 33.75ドル
米10年国債 -0.027 → 1.735%
本日の注目イベント
豪 RBA、キャッシュターゲット
豪 豪1月住宅建設許可
日 1月失業率
中 中国 2月製造業PMI(速報値)
中 中国 2月非製造業PMI(速報値)
中 中国 2月財新製造業PMI
独 独2月雇用統計
欧 ユーロ圏1月失業率
英 英2月製造業PMI
米 2月ISM製造業景況指数
加 カナダ10-12月期GDP
昨日の日本株は朝方だけは元気でしたが、午後上海株が下げると急速に値を崩し、結局マイナス161円で終わっています。ドル円も朝方は114円手前で推移していたものの、株価の下落に伴い113円台を割り込み、112円65銭近辺までドル売りが進みました。NYでも同じような展開で、112円台半ばでは下げ止まっていますが、この水準を割り込むかどうかが一つのポイントになります。112円を割り込むようだと、再び円買いが強まり、先週付けた111円近辺の「ダブルボトム」の水準を試しに行くかも知れません。
中国人民銀行は29日、預金準備率を0.5%引き下げました。4ヶ月ぶりの引き下げで、市場に資金が潤沢に行き渡ることを意図したものですが、好感はされたもののその効果も一時的で、本日の上海総合の行方を見極める必要があります。中国では5日に日本の国会にあたる全人代が開催され、ここでも景気刺激策や、構造改革につながる政策が期待されています。一方で、中国は今年の成長率を6.5~7.0%を目標に置いており、成長率を低めに設定していることで、過剰設備や過剰債務の解消が遅れるのではといった懸念も残ります。
ユーロが対ドルや対円で弱含んでいます。来週10日に理事会が開催され、ここで何らかの緩和策を講じるとの見方が強まって来ました。昨日発表された2月のCPIは前年同月比0.2%低下しており、足元のユーロ安にも関わらず目標値の2%を大きく下回っています。先週発表されたPMIでも同様に景気の下振れを示唆しており、今回はドラギ総裁が繰り返し発言して来た、「できることは何でもやる」を実践すると見られます。
ドル円は再び下げ足を強めて来ました。ただ「日足」の一目均衡表では「基準線」はまだ横ばいです。「転換線」は急速に下落してはいますが、「基準線」との関係では、ここからはそれほど下げないと見ることができますが、どうでしょうか。サポートは112円と111円半ばですが、原油価格が下げていないことはこれまでの環境とは
やや異なります。本日のレンジは111円70銭~112円80銭程度を予想します。
米大統領選の予備選・党員集会は、本日「スーパー・チューズデー」です。クリントン対トランプに決まるのか、こちらも注目です。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
株安に加え、経済指標も軟調だったことからドル円は112円66銭辺りまで下落。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-01 10:00