【為替本日の注目点】ユーロ買い戻しに反発

ドル円はアジアから欧州市場にかけて114円台を回復したものの、NYではISM非製造業景況指数などが悪化していたことで反落。113円30銭まで売られた後、株価の上昇に伴い113円70銭近辺まで戻す。
ユーロドルはショートの買い戻しに反発。1.08台半ばから1.09台後半まで利益確定のユーロ買いに押し戻される。
株式市場は小幅ながら3日続伸。軟調な展開ながらも買い戻しが優勢となりダウは44ドル上昇し、1万7000ドルの大台に接近。
債券相場は小動き。FOMCまでは動けないとの雰囲気の中、株価の反発に小幅に上昇。
金は大幅に続伸し直近高値を更新。原油は小幅に反落。
新規失業保険申請件数 → 27.8万件
2月ISM非製造業景況指数 → 53.4
10-12月期労働生産性(確定値)→ -2.2%
1月耐久財受注 → 4.7%
ドル/円113.30 ~ 113.97
ユーロ/ドル1.0853 ~ 1.0973
ユーロ/円123.95 ~ 124.60
NYダウ +44.58 → 16,943.90ドル
GOLD +16.00 → 1,258.20ドル
WTI -0.09 → 34.57ドル
米10年国債 -0.006 → 1.835%
本日の注目イベント
豪 豪1月小売売上高
米 2月雇用統計
米 1月貿易収支
加 カナダ1月貿易収支
株価や原油価格の底堅い動きに伴い、ドル円は何度も114円台に乗せ上値を試す動きを見せるが、114円台半ばから上値が重い展開が続いています。昨日のNYでもダウ工業株価指数は3日続伸したものの、ドル円は113円台前半まで下落する場面もあり、まだドルの上昇に確信が持てない状況です。
欧州市場では日本株の上昇を好感し、114円27銭辺りまでドルが買われたが、NYでは失業保険申請件数が予想を上回ったことや、原油価格の上昇が止まったことなどからドル円の上値が重くなり、113円台前半を試したものです。もっとも 今夜の雇用統計を見極めたいとする雰囲気も強く、午後には積極的な取引は控えられ、株価が上げ幅をやや拡大したことで113円60-70銭でNYの取引を終えています。
特徴的だったのはユーロドルの動きでした。前日1.80台前半まで売り込まれましたが、直近の安値である1.08前後まで来ると、買い戻しも活発になるようです。昨日もこの水準は試さずに、1.09台後半まで反発しており、来週のECB理事会での追加緩和策の実施をかなり織り込んできたことも反転のきっかけになっています。
ブルームバーグによると、ECBは現行のマイナス金利をさらに引き下げる方法も検討しているが、その場合、銀行の収益を圧迫する恐れがあるため、中銀預金金利に階層構造を設ける案もあり得ると伝えています。また量的緩和の月ごとの購入額を増やすことも検討されているようです。いずれにしても今回は、昨年12月に行ったような「小粒」な政策内容では市場の信認は得られず、ドラギ総裁も、ECB内部の反対勢力をどこまで説得できるのかという問題にも注力しているようです。ECB理事会は来週10日に、3中銀の先陣を切って開催されます。
ドル円は110ー115円のレンジの上方を試していますが、115円を抜ける気配は今のところありません。115円が抜けないとすると、今度は下値を試すことも考えられます。小康状態を保っている原油価格が何かのきっかで再び30ドルを割り込むようだと、株安、ドル安が一気に進むことも想定されます。
また本日は恒例の米雇用統計が発表されます。失業率は4.9%と前月と変わらず、非農業部門雇用者数は19.5万人と、こちらは前月よりも改善が見込まれています。微妙なのは、仮に大きく上振れて25万人だった場合、後退している利上げ観測が再び強まりドル高要因にはなりますが、株価にとってはマイナス要因になるという点です。反対に15万人を下回る結果になった場合、ドル安要因にはなりますが、株価にはプラスです。どちらにより強く反応するのかということと、その時のポジションの偏りが、決め手になってきます。
3月のFOMCでの利上げ観測は、一時は相当後退していましたが、原油価格が反発し、株価も戻り基調な上、2日に発表されたISM製造業景況指数なども「底入れ」したとの見方も出てき、再び盛り返してきています。またFOMCメンバーの中にも、利上げできる環境は残っているとする意見もあります。個人的には「見送り」を予想していますが、今夜の数字次第ではその可能性は「五分五分」になることも考えられます。本日のレンジはワイドに、112円80銭~114円80銭程度を予想します。
ドル円はアジアから欧州市場にかけて114円台を回復したものの、NYではISM非製造業景況指数などが悪化していたことで反落。
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2016-03-04 09:30