今週の為替相場見通し(2016年3月7日~)=為替王

 2月の急速な円高は一旦終息しました。ただ、米ドル円は反発力が弱く、先週末は114円まで戻りきれずに、週末終値は113円台でした。今週の見通しについて、いろいろ書く前に、先週金曜日夜の、アメリカ雇用統計発表直後の為替相場の動きをリアルタイムでご覧になっていた読者の方も多いと思いますが、どのような感想をお持ちになったでしょうか? 雇用者数(非農業部門)は、事前予測プラス19万人に対して、実際の結果はプラス24万人。普通なら、この予想以上に良い数値を受けて、ガッと盛り上がって、米ドル買い(円売り)が進むはずですが、「思ったほど、米ドル買いが進まなかった」という印象を受けなかったでしょうか?雇用統計発表直後の高値は、114円20銭台に乗るのが精いっぱいでした。本来なら、ここで、先週の私のチャート分析による第1ターゲット(114円台後半~115円近く)まで急騰してもいい場面だと思ったのですが、雇用統計が良かった割には、「あれっ?」と肩透かしをくらうような、米ドル円の弱々しさを私は感じました。 雇用者数は増えたけども、平均賃金が伸びていなかったのが悪かったとの解釈もなされていますが、いずれにせよ、米ドル円相場の予想外の弱々しさが気になると言えば気になります。  ただ、チャート分析の観点では、暴落後の2月下旬からの短期的な反発(円安)トレンドは特に変わっておらず、継続中との判断になります。今週の焦点は、やはり114.0円前後の水準。先週から何度か指摘していますが、その水準が重要な節目になっており、今週も上値を抑える作用があると考えられます。もし、その節目をしっかりブレイクすれば、とりあえず115円台半ばあたりへ、最大で117円~118円台へと米ドル高(円安)が加速する可能性が高まると考えます。一方で、今週も114.0円前後の水準に上値を抑えつけられますと、いわゆる「攻め疲れ」のような形となって、ずるずると後退する(円高に向かう)リスクが高まると考えます。少し反落する程度ならば、全然問題ないのですが、下値サポート帯として、近いところで113円台半ば、重要なのは112円台半ば。この水準もずるずると下抜けるような展開になりますと、また一段と円高が進むシナリオが浮上します。いずれにしましても、今週はちょっと重要な分岐点に差し掛かっているとの認識です。  今週の注目は、木曜日夜に予定されている欧州ユーロ圏の金融会合。現在の金融緩和策をさらに拡大する可能性も取り沙汰されています。実際に拡大したとしても、その程度にもよりますが、それなりの拡大策ならば、ユーロ安が一段と進む可能性が高まると考えられます。チャート分析のみに基づけば、ユーロ円も先週すでに短期トレンドは円安転換していますから、もう少し上昇を期待したいところだと思いますが、欧州の緩和策拡大およびユーロ急落のリスクを考慮するならば、早めに利益確定して逃げるのも良いかなと思います。ちなみにチャート分析の観点では一番近いところで上昇ターゲットは125円台後半が出ています。(執筆者:為替王)
2月の急速な円高は一旦終息しました。ただ、米ドル円は反発力が弱く、先週末は114円まで戻りきれずに、週末終値は113円台でした。
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2016-03-07 09:30