【為替本日の注目点】WTI原油価格38ドル台に

 ドル円は113円台で小動き。株価は上昇し、長期金利も上昇したもののドル円の上値は重く、113円台半ば前後でもみ合い。  ユーロドルも1.10を挟んで小動き。ECB理事会を控えて様子見の雰囲気が支配的。  株式市場は原油価格の反発に、エネルギー株を中心に続伸。ダウは67ドル上昇。一方ナスダックは小幅に反落。  債券相場は続落。株価の上昇にリスクオンの流れが広がり、債券は12月以降最長の下落局面に。長期金利は1.91%台まで上昇。  金は反落。原油価格は米国のリグ稼動数が減少していたことや、生産調整の会合が開かれるとの見通しが買い戻しにつながり、一時は38ドル台まで上昇。 2月労働市場情勢指数(LMCI)→ -2.4 1月消費者信用残高       → 105.38億ドル ドル/円113.23 ~ 113.69 ユーロ/ドル1.0947 ~ 1.1026 ユーロ/円124.31 ~ 125.23 NYダウ +67.18  → 17,073.95ドル GOLD -6.70 → 1,264.00ドル WTI +1.98    → 37.90ドル 米10年国債 +0.032  → 1.906% 本日の注目イベント 欧 財務相会合(於;ブリュッセル) 中 2月貿易収支 豪 2月NAB企業景況感 独 1月鉱工業生産 カーニーBOE総裁、カンリフBOE副総裁、講演  NYダウは5日続伸し、長期金利は一時1.91%台まで上昇。さらにWTI原油価格は、約2カ月ぶりとなる38ドル台まで上昇しました。ドル円が買われる状況が整っているにも関わらず、114円台が重く、昨日のNYでは113円23銭まで下落する場面もあり、ドル円の動きが不透明になってきました。  114円台半ばから上値では輸出企業を中心にドル売り注文が多く、さらに3月決算ということもあり、海外で稼いだ資金の還流もドル円の上値を抑えていると思われます。また、今週からは日米欧で政策会合が開催されることも、動きを小幅にしている面もありそうです。先月中旬頃に比べると、1日の値動きが極端に少なくなっています。  木曜日にはECBの金融会合があり、ここでECBは何らかの追加緩和策を決定することは、ある程度市場は織り込んできています。翌週に会合を行う日銀も追加緩和を実施しやすいとの見方もあるようですが、昨日都内で講演した黒田総裁は「今すぐに何かをやるということは考えていない」と発言し、市場の先走りをけん制する ような発言を行っていました。もっとも、黒田総裁はマイナス金利についても「まったく考えていない」と発言した後に導入を決めたこともあり、発言をそのまま鵜呑みにできないところもあります。  総裁はマイナス金利についても、今はその効果を見極めている段階で、徐々に株高と円安への効果がでてくるとの認識も示しました。足元では、確かに一時の混乱は小康状態です。原油価格は、20日にはサウジなどOPEC加盟国とロシアで、さらに一歩進んだ合意がなされるとの見方もあります。昨日はアラブ首長国連邦(UAE)の石油相が「増産しても、何の意味もない」といった発言をしておりゴールドマンなどが予想した「WTI原油価格は20ドルまで下げる」という見方は急速に後退しています。  ドル円は動きにくい展開ですが足元の動きは、現在113円30銭前後にある「1時間足」の200日線で下落を抑えられており、一方上値は113円65銭前後にある120日線で上昇を止められている格好です。本日は、このどちらが抜けるのか注目されます。予想レンジは112円80銭~113円80銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は113円台で小動き。株価は上昇し、長期金利も上昇したもののドル円の上値は重く、113円台半ば前後でもみ合い。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-08 09:30