中国に誤算生じたレアアース戦略だが「最終的には中国の顔色を窺うことになる」

改革開放政策によって中国に市場経済を導入したトウ小平はかつて、「中東には石油があり、中国にはレアアースがある」と述べ、戦略資源としてレアアースの重要性を強調する言葉を残した。
トウ小平の言葉どおり、レアアースはハイテク産業にとって欠かすことのできない資源であり、貴重な資源であるが、中国の埋蔵量は世界的にも極めて多く、レアアースの大半は中国で生産されている。
中国は2010年に発生した尖閣諸島(中国名:釣魚島)沖で発生した中国漁船衝突事件とその後の日中間の摩擦を受け、報復措置としてレアアースの輸出規制を実施したが、世界貿易機関(WTO)は中国の輸出規制はWTO協定違反だと判断した。レアアース輸出をめぐって誤算が生じた中国はレアアースの輸出関税を撤廃したものの、日本ではレアアースを使わずに製品を作る新技術やレアアース回収の技術が確立されることになり、中国のレアアース市場における発言権拡大に向けた目論見は完全にはずれてしまった。
一方、中国メディアの捜狐は「中国はレアアース産業の改革を進めており、最終的には世界はレアアース調達をめぐって中国の顔色を窺うことになるだろう」と主張した。
記事は、中国にはレアアースを精製して製品化するための一連のシステムが整備されていることを指摘したうえで、中国政府はレアアース業界の健全化に向けて業界再編などをはじめとする対策を行っていることを紹介。中国ではレアアースの違法採掘や密輸も多いとされるが、こうした違法なレアアース生産を厳しく取り締まるための監視体制も中国政府が強化していることを挙げたうえで、「中国政府はレアアース産業の改革を絶えず行っている」と指摘し、中国はレアアース産業における発言権を拡大することに成功するはずだと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
改革開放政策によって中国に市場経済を導入したトウ小平はかつて、「中東には石油があり、中国にはレアアースがある」と述べ、戦略資源としてレアアースの重要性を強調する言葉を残した。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-09 09:45