【為替本日の注目点】ECB決定を受けユーロ乱高下

ドル円は乱高下。ECBの政策変更を受け、直後に114円45銭までドルが買われた。その後の記者会見をきっかけに、ドルが急速に売られ112円台前半まで下落し、113円10-20銭で引ける。
ECBが追加緩和を決めたことからユーロドルは1.08台前半まで売られたものの、記者会見でドラギ総裁が利下げの打ち止めを示唆したことからユーロは急騰。1218まで買い戻しが進む。
株 価も乱高下。ECBの決定を受け上昇したものの、その後は大きく下げ、ダウは結局小幅安で取引を終える。
債券相場は続落。長期金利は2月1日以来となる1.93%台まで上昇。債券王と言われるグロース氏が利回りは底入れしたとの見方を示したことも影響したとの声も。
金は大幅反発。原油は小幅に反落。
新規失業保険申請件数 → 25.9万件
2月財政収支 → -1926億ドル
ドル/円112.61 ~ 114.45
ユーロ/ドル1.0822 ~ 1.1218
ユーロ/円123.72 ~ 126.69
NYダウ -5.23 → 16,995.13ドル
GOLD +15.40 → 1,272.80ドル
WTI -0.45 → 37.84ドル
米10年国債 +0.056 → 1.932%
本日の注目イベント
独 独2月消費者物価指数(改定値)
英 英1月貿易収支
加 カナダ2月失業率
加 カナダ2月就業者数
ECBは理事会で予想通り追加緩和を決定しました。マイナス金利の拡大や政策金利をゼロにするなど、想定以上の政策変更だったと思われますが、市場は、その後のドラギ総裁の記者会見をきっかけに乱高下し、今年も中銀の政策変更に翻弄される相場展開が予想されます。
ユーロドルは発表直後に1.0822まで売られ、政策内容をそれなりに評価した反応を見せましたが、ドラギ総裁が記者会見で「一段の利下げが必要だとは考えていない」と発言したことで、急速にユーロの買い戻しを誘いました。ユーロドルは底値から約300ポイント上昇したことになります。結果だけみれば、昨年12月の政策変更後の動きと似ていて、ショートの買い戻しがあぶり出されたことになります。
ドル円もユーロドルに連動する形で乱高下しました。発表直後には114円45銭までドル高が進みましたが、これまでの壁となっていた、「114円台半ばから115円」は抜けきれずに反落しています。ユーロドルが大きく買い戻されたことで、112円61銭までドル安が進み、113円台に戻して引けていますが、110-115円のレンジを1円程狭めた範囲での取引が続いています。
そのなかで、米長期金利は1.93%台まで上昇して来ました。債券王の異名を取るビルグロース氏が、利回りの底入れをツイートしたとのことですが、今後株価が上昇し、債券が売られることを想定しているのかもしれません。ただ、米国は別にしても日欧で「緩和政策」が強力に推し進められている状況下で、現状では大量の資金が債券から株式にシフトするイメージは出てきません。それでも足元では日米金利差の拡大につながり、ドル円のサポート材料になることは想定できます。
本日も日本株の動きに連動する形でドル円も乱高下しそうです。来週には日米で政策決定会合があるため、そこでどのような変更が行われるのかを読みながら、
ドル円も上下どちらもありそうです。言い換えれば、FOMCまでは110-115円はどちらにもに抜け切れないと思われ、FOMCで想定外の利上げがあれば、115円を抜ける可能性も残っています。ここはレンジ相場と割り切り、ある程度の利がのったらしっかり確保し、次の展開に備えるべきでしょう。
予想レンジは112円20銭~113円70銭程度とします。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は乱高下。ECBの政策変更を受け、直後に114円45銭までドルが買われた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-11 09:15