今週の為替相場見通し(2016年3月21日~)=為替王

米ドル円は先週末1ドル=111円(一時的に110円台)へと円高・米ドル安が進みました。今週も非常に厳しい情勢が続くと見ています。2月の円高について振り返りますと、1ドル=111円台(および110円台)の円高状態は一時的なものでした。そこまで円高が進んでも、すぐに反転して112円以上を回復しました。しかし、今回は2月とはまた状況が異なると見ています。2月の円高は、大幅かつ急速に円高が進んだ結果、その勢いで、そのまま最終的に111円台に突入したという流れでした(つまり、短く区切ったひとつの円高局面のなかでの最終段階でした)。 が、今回は、先月の円高局面が一旦終わった後、112円台以上の水準で粘って、レンジ相場(保ち合い局面)に移行していたのですが、それが崩れてしまった形になっています。つまり、また新たな円高局面が始まった可能性があり、仮にそうであるならば、その初期の段階です。
私の独自のチャート分析の観点では、先週、複数のテクニカル指標において立て続けに下落示唆(円高シグナル)が出現しました。もちろん、そういったシグナルがダマシである可能性もあるのですが、素直に見るならば、これからしばらく、円高局面が続くであろうとの見方になります。先週金曜日は急落後に反発しましたので、週明けもその流れが続くとすれば、反発メドは112円台から、最大で113円台まで。特に112円台半ば~113円台にかけては、やや重たい抵抗帯が位置していると見ています。一方で、今週から来週以降にかけて(今月下旬から4月にかけて)、円高が、私たちの予想通りに加速した場合、ずばり108円~107円台へ達する可能性があると見ています。
米ドルが下落していますので、ユーロ米ドル相場も米ドル安(ユーロ高)に動いています。そのため、ユーロ円は、(ユーロ米ドル相場におけるユーロ高のおかげで)、さほど円高にならずに踏ん張っています。ユーロ円は現状、(完全に崩れてしまった米ドル円とは違って)、先月の暴落後の反発の流れが崩れるには至っていません。ただ目先、ちょっと意識したい重要ポイントがあり、それは125円台後半の水準。そのあたりが目先の下値サポート帯となっており、仮に、米ドル円の円高(下落)が予想通り加速するなどして、ユーロ円も引きずられて、そのサポート帯を割り込んだ場合、1ユーロ=123円近く、すなわち先月の安値圏にまた戻ることになると考えます。
豪ドル円も今月は急反発しましたが、勢いが鈍化しています。重要ポイントは、1豪ドル=84円台前半の水準。その水準が重要なサポート帯となっており、これも、その水準を割り込みますと、豪ドル安(円高)が加速します。万が一、そうなった場合、やはり先月の安値圏を目指し、具体的には再び80円を割れる可能性も高まります。
米ドル円以外は、まだ比較的踏ん張っており、下落転換したというわけではありません。が、米ドル円において、それなりの下落(米ドル安・円高)が進むリスクが高まっており、為替相場全体でもその流れに引きずられるのかどうか注目されます。今週から一気に崩れるのか、それとも、今週あるいは期末(月末)くらいまでは少し反発したり横ばいで踏ん張って、その後、一気に崩れるのか。いずれにせよ、米ドル円はやや大きな円高リスクを抱えた状態と見ています。(執筆者:為替王)
米ドル円は先週末1ドル=111円(一時的に110円台)へと円高・米ドル安が進みました。今週も非常に厳しい情勢が続くと見ています。
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2016-03-22 10:00