【為替本日の注目点】4月利上げ機運高まる?

ドル円はベルギーの首都ブリュッセルで連続テロがあったことから円買いが進み、111円台前半までドルが売られる。その後は連銀総裁の利上げに前向きな発言が伝わったことから買い戻しが入り、112円49銭までドルが反発。
ベルギーのテロでユーロが続落。ユーロドルは1.12近辺まで売られる。EUからの離脱の機運がさらに高まるとの観測からポンドも下落。
株式市場は8日ぶりに反落。ベルギーでのテロに米国でも警戒感が強まり、ダウは41ドル安。輸送関連株が大きく売られた。
債券相場はハト派のシカゴ連銀総裁が、利上げに前向きな発言をしたことが逆風となり下落。長期金利は1.94%台まで上昇。
金は小動き。原油も小幅に反落。
1月FHFA住宅価格指数 → +0.5%
3月リッチモンド連銀製造業指数 → 22
ドル/円111.55~ 112.49
ユーロ/ドル1.1201 ~ 1.1239
ユーロ/円125.02 ~ 126.13
NYダウ -41.30 → 17,582.57ドル
GOLD +0.05 → 1,248.30ドル
WTI -0.07 → 41.45ドル
米10年国債 +0.024 → 1.940%
本日の注目イベント
欧 ユーロ圏3月消費者信頼感(速報値)
米 2月新築住宅販売件数
ベルギーの首都ブリュッセルで空港や地下鉄駅で爆発があり、30人以上の人が犠牲になりました。ブリュッセルは欧州の中心で、ハブ空港の役割もあり、EU本部など重要な国際機関も多くあります。イギリスや、フランス、それにベルギーやトルコなど、欧州のテロに対するリスクは相当高まっていると思われます。5月にサミットを開催する日本も例外ではなく、厳重なテロ対策が求められますが、自爆テロを事前に防ぐ手段はなかなか難しいようです。
ドル円はテロの報道に、一時111円38銭まで円買いドル売りが進みました。ユーロが売られ、さらにテロの影響からEUからの離脱の可能性が高まるとの見方からポンドも売られました。ヨーロッパ全体の地政学的リスクが高まっていると言えます。
ドル円は下値を試しましたが、その後は112円台半ばまで反発しています。ハト派で知られるシカゴ連銀のエバンス総裁は講演で、「今年の米経済成長率を2-2.5%と予想し、ファンダメンタルズが非常に良好な状態にある」と発言しました。また、労働市場の一層の改善や賃金のさらなる上昇で、インフレ率も当局が目標とする2%に向って加速するとの認識も示しました。(ブルームバーグ)
先週のFOMCでは利上げが見送られましたが、その点に関しても「3月の金利変更見送りは、2016年の経済:金融リスクが利上げを開始した昨年12月よりも幾分高いように見えることが論拠だ」と指摘しています。サンフランシスコ連銀のウイリアムズ総裁、アトランタ連銀のロックハート総裁に続き、エバンス総裁も
利上げに前向きな姿勢を見せたことで、これまでノーマークだった4月のFOMCが俄然注目を集める状況になってきました。
このままでいくと米利上げは、「あっても年内1回」と予想している市場の見方はやや悲観的すぎるということになりますが、これら一連の発言で、今後の経済指標次第では「4月利上げ」が現実味を帯びてくることにもなります。それは、ドルにとっての追い風となり、115円に向ってドル円が上昇するきっかけにもなり得ます。今のところ連銀総裁の発言は、弱気すぎる市場の見方をけん制する意味合いもあると思われますが、110円を割り込むと円高が加速するという相場観が広がっている中で、ドルのサポート要因になるかもしれません。
本日は材料的には特段相場を大きく動かすものはありませんが、欧州時間に入ったら一応注意が必要です。予想レンジは111円70銭~112円70銭程度と、昨日と変わりません。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円はベルギーの首都ブリュッセルで連続テロがあったことから円買いが進み、111円台前半までドルが売られる。その後は連銀総裁の利上げに前向きな発言が伝わったことから買い戻しが入り、112円49銭までドルが反発。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-23 09:15