新幹線の開発の苦労に比べれば・・・中国高速鉄道が急速に発展した理由

 1964年に開業した新幹線に対し、中国高速鉄道の場合は仮に第6次鉄道高速化計画を基点にすれば2007年が開業年となる。日本に比べて高速鉄道の歴史の浅い中国だが、いまや日本とインフラ輸出を競うほどに成長している。  中国メディアの寧夏在線はこのほど、中国高速鉄道がこれほど急速に発展した理由を考察する記事を掲載。中国の技術力の高さやイノベーションが中国高速鉄道の発展の速さの秘訣だったとは論じず、むしろ日本が新幹線を開発した当時の苦労に比べれば、中国高速鉄道の開発ははるかに簡単だったと説明している。  例えば中国が第6次鉄道高速化計画を起案した05年当時、高速鉄道システムの様々な技術はすでに成熟していたと記事は説明。中国はそれら成熟した技術から学べた分、日本の場合よりもはるかに簡単に高速鉄道を開発できたという見方を示している。またこれは技術盗用ではないと釘を刺し、学生が大学で他の研究者の文献を参考にしながら自分の研究を進めるのと同じ手法だと論じている。  また現代のコンピューター技術は日本が新幹線を開発した当時よりはるかに進んでおり、手描き図面を用いる必要もまったくないと説明。現代の設計環境が当時に比べてはるかに快適である点を指摘している。  また記事は高速鉄道に使用される材料も、新幹線の開発初期に比べてはるかに質が良くなっていると説明。軽くて高強度の材料は設計者の負担をかなり軽減しているとし、さらにそうした材料を加工したり溶接する技術も進んでいることも中国高速鉄道の発展の速さに関係していると指摘した。  しかし、こうした進んだ科学技術から学び、また利用できるのは中国に限定した話ではない。ではなぜ中国は高速鉄道技術において他国に抜きんでることができたのだろうか。記事はその理由として中国国内市場の巨大さを挙げている。台湾にも高速鉄道はあるが、その市場規模は中国とは比較にならないと説明。中国は市場規模が巨大であることから研究開発コストの負担を軽減でき、国民に低価格で高速鉄道を提供することができる。    また高速鉄道を国産化するという明確な政策も大きな役割を果たしたと記事は指摘している。第6次鉄道高速化計画の際、中国は入札希望国に条件として「技術移転」を要求したと主張し、成熟した技術や現代科学技術の利用に加えて、国内市場の大きさと明確な国策が中国高速鉄道をこれほど速く発展させた要因だと論じた。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
1964年に開業した新幹線に対し、中国高速鉄道の場合は仮に第6次鉄道高速化計画を基点にすれば2007年が開業年となる。日本に比べて高速鉄道の歴史の浅い中国だが、いまや日本とインフラ輸出を競うほどに成長している。(イメージ写真提供:(C)Ping Han/123RF.COM)
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2016-03-23 11:00