ほころびが見えつつある中国高速鉄道の輸出、中国「新幹線のようにブランド化を!」

 高速鉄道関連の情報を専門で伝える中国メディアの高鉄網はこのほど、中国高速鉄道の海外進出の為に解決しなければならない問題は何かを解説している。  中国が高速鉄道インフラの輸出を積極的に推進しているのは周知のとおりだ。インドネシア高速鉄道を受注したように、大きな成果を上げつつあるが、メキシコで一時受注が決まったプロジェクトが入札過程に問題があったとして取り消しとなった。また、タイと中国を結ぶ高速鉄道においても、中国はタイと条件面で折り合うことができず、タイは中国側の資金を使わずに一部区間を建設すると発表したばかりだ。  勢いに乗りつつも、ほころびも見えつつある中国の高速鉄道輸出事業だが、記事は海外進出に向けた1つ目の課題として「ブランドの確立」を挙げている。日本の新幹線は車両だけでなく、線路や軌道設備などをトータルで輸出できるとしつつ、それを可能にするのは新幹線がしっかりとブランドを確立しているからだと指摘、中国も新幹線を見習い、ブランドを確立すべきだと論じた。  続けて、「製品とサービスによる商業モデル」の重要性を挙げ、高速鉄道を建設するにあたっては、鉄道の性能だけでなく、建設資金をどの様に融資するのかを考える必要があると論じた。インドネシアでは、中国側がインドネシア政府に負担を求めないとの条件で高速鉄道建設を受注したが、その後中国側が約束を反故にしかねない状況に陥っている。入札時に好条件の融資を提示するだけでなく、中国は実行可能な条件を示す必要があるだろう。  続いて挙げたのは「速度」の問題だ。2011年以降、中国高速鉄道は営業速度を落として運行しているが、記事は「高速鉄道の技術力が十分に発揮されていない」と主張している。11年に営業速度を落とすことになったのは、多数の死者を出した衝突事故が原因だが、この事故については一切触れていない。速度を上げようとするよりも、事故に真摯に向き合い、事故を繰り返さないよう取り組むほうが輸出に有利に働くと考えられる。  中国は今後、よりいっそう積極的に高速鉄道を輸出しようとするだろう。日本もインフラ輸出を国策に掲げている以上、どうすれば中国高速鉄道に競り勝つことができるのか、したたかさが求められている。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
高速鉄道関連の情報を専門で伝える中国メディアの高鉄網はこのほど、中国高速鉄道の海外進出の為に解決しなければならない問題は何かを解説している。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-03-29 16:45