斜陽のフィルム事業から、専門技術生かし医療分野へ・・・日本企業に学ぶべき「華麗なる転身」=中国メディア

 これまでの経済成長モデルに陰りが見え、その転換を模索している中国。経済政策の転換と同時に、国内企業にも革新が求められている。中国メディア・新華網は1日、「ポストフィルム時代」のなかで華麗なる転身を遂げた日本の富士フイルムを「モデルチェンジの啓示」として紹介する記事を掲載した。  記事は、デジタル技術の進歩により従来のフィルム産業は大幅な縮小を余儀なくされ、同社も存亡にかかわる危機を迎えたと説明。しかし、同社では丸2年にわたる成長潜在力のある事業の調査を進め、最終的に医療・生命科学、印刷、画像、光学デバイス、高性能素材、ファイル処理の6大事業分野を選択したと紹介した。  その結果、現在同社は「画像文化を守ること」を実現したのみならず、より多くの分野において高品質な製品とサービスを提供できる多元化企業としてのモデルチェンジに成功したと解説。そして、同社が成功した背景には「自らがフィルム分野で蓄積してきた精密化学や色彩制御といった技術の『再利用』」があったとし、あくまで自らの強みを武器に新たな分野への道を切り開いたことを伝えた。  記事はまた、同社が毎年の売上の6-7%を技術研究開発に投じていること、環境への配慮も重視しており、各分野の生産過程において政府より厳しい方式で排水、排気対策を講じていることを併せて紹介している。  経営に行き詰まり、現有の技術や経験をほとんど生かすことのできない分野に活路を見出そうとするのは、モデルチェンジという名のギャンブル行為に近い。一方で、富士フイルムが追求し実現したのは、持ち前の技術を前途のある分野に生かすことであり、そこには単なる思いつきではなく十分なリサーチや研究の裏付けがあった。  中国の製造業も、これまで培ってきたものが何なのか、それを「再利用」するチャンスがどこにあるのかを十分に考える必要があるだろう。イノベーションとは、突然天から降ってくるものではないのである。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
これまでの経済成長モデルに陰りが見え、その転換を模索している中国。経済政策の転換と同時に、国内企業にも革新が求められている。中国メディア・新華網は1日、「ポストフィルム時代」のなかで華麗なる転身を遂げた日本の富士フイルムを「モデルチェンジの啓示」として紹介する記事を掲載した。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-04 10:30