なぜだ!中国は投資してやっているのに「日本マネーに比べて歓迎されない理由」

中国政府は近年、企業の積極的な海外進出を進めている。こうした海外進出は中国政府の「走出去」と呼ばれる戦略の1つだ。高速鉄道や原発といったインフラ輸出だけでなく、中国の企業そのものの進出も含まれる。
中国企業が日本や米国の企業を買収する事例も増えてきているが、それでも「走出去」が成功を収めた事例は決して多くはなく、失敗に終わるケースも少ないくないという。
中国メディアの和訊網はこのほど、中国企業の海外進出における成功事例は「少ない」と指摘したうえで、中国の2015年における対外直接投資額は前年比14.7%増の1180億2000万ドルに達し、13年連続での伸びを示したものの、中国マネーは日本に比べて歓迎されていないのが現状だと伝えている。
記事は、中国にとっての「走出去」は中国国内で問題となっている生産能力の過剰を国外に移転させるといった単純な話ではないと指摘、世界に新しい経済構造を構築しようとする大きな戦略であると主張。米国や日本が環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)のような大きな枠組みと対峙し得る戦略であると論じた。
一方、中国の「走出去」戦略における成功事例は少ないとしたうえで、その理由は「価値観の違いにある」と主張。日本のマネーは中国マネーに比べて歓迎されていると指摘し、その理由として「日本は投資を行うだけでなく、技術を伝え、現地に雇用も生み出している」と紹介した。
海外に進出し、相手国でビジネスを展開するうえでは、現地の人びとの文化や習慣の違い、さらには政治や制度の違いを理解し、現地に溶け込む努力が求められるが、中国はインフラ投資を行う見返りに投資先から資源開発などの権益を得る一方で、中国から労働者を大量に連れて行き、投資先に雇用をもたらさないなどと批判されるケースが相次いでいる。中国の投資は利己的すぎるきらいがあり、これでは中国の「走出去」が歓迎されないのも当然と言える。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
中国政府は近年、企業の積極的な海外進出を進めている。こうした海外進出は中国政府の「走出去」と呼ばれる戦略の1つだ。高速鉄道や原発といったインフラ輸出だけでなく、中国の企業そのものの進出も含まれる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-10 17:15