日本が中国高速鉄道を疑問視する理由、「技術は中国国内の使用に限定」を反故?

 中国高速鉄道は2011年、浙江省温州市で多くの死傷者を出す追突事故を起こした。その後の当局の対応のまずさもあり、日本では中国高速鉄道の安全性に対して疑問の声が高まり、それは今なお完全には払拭されていないと言えよう。  一方、中国メディアの環球網はこのほど、高速鉄道のレールを固定するコンクリート製枕木に用いる金属部品を生産している日系企業の関係者が「日中両国で使っている鉄道固定装置はほとんど同じであり、中国の高速鉄道についてとても安心している」と語ったと伝えたが、これに対して中国メディアの川北在線は日系企業の関係者の発言の意図を探る記事を掲載した。  記事は、日系企業の関係者の発言を紹介したうえで、「中国高速鉄道の成長と世界的な地位の向上を示すもの」であると主張したうえで、日系企業の中国高速鉄道に対する態度が変化していることを示すものだと主張した。  さらに、いかなる技術も世界から認められるまでには長い時間が必要だとし、中国高速鉄道も発展の道のりは決して平坦ではなかったとしながらも、今や中国高速鉄道の安全性に対する疑問の声をかき消し、人びとの信頼を勝ち得たと主張。さらに、日系企業の関係者が中国高速鉄道を高く評価したのは「中国が日本企業にビジネスの機会を提供しているためである」とし、中国高速鉄道が世界で受注を重ねることは日系企業にとっても世界への飛躍につながるのだと論じた。  中国は確かに近年、大きな事故を起こしておらず、世界最長の営業距離を誇る高速鉄道網を無難に運営できていると言える。そうした点は評価に値するものの、日本国内で中国高速鉄道に対して疑問の声が存在するのは、中国高速鉄道が新幹線の競合相手だからだけではない。日本やドイツなどから技術を導入し、その技術をもとに生産した高速鉄道を輸出しているからだ。日本企業が中国側に技術を供与する際、「中国国内での使用に限定する」という条件を付していたという報道もある。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Cai Liang/123RF.COM)
中国高速鉄道は2011年、浙江省温州市で多くの死傷者を出す追突事故を起こした。その後の当局の対応のまずさもあり、日本では中国高速鉄道の安全性に対して疑問の声が高まり、それは今なお完全には払拭されていないと言えよう。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-11 11:15