【為替本日の注目点】WTI原油価格40ドル台を回復

 ドル円は原油価格の上昇などを材料に買われ、108円44銭まで上昇。ただその後は株価がマイナスに転じたことこともあり、ドル売りが優勢となる。107円台後半まで反落し、107円90-108円近辺で引ける。  ユーロドルでもドル売りが活発となり、一時は直近高値に迫る1.1447までユーロ高が進む。  株式市場は反落。朝方は原油価格の上昇を好感し100ドルを超える上昇を見せたが、米企業決算への不透明さから売りに押された。  債券相場は下落したものの、先週末の水準とほぼ変わらず。  金は3日続伸。原油価格も17日の会合で、減産合意の見方が強まり40ドル台を回復。 ドル/円107.79~ 108.44 ユーロ/ドル1.1387 ~ 1.1447 ユーロ/円123.05 ~ 123.73 NYダウ -20.55  → 17,556.41ドル GOLD +14.20  → 1,258.00ドル WTI +0.64    → 40.36ドル 米10年国債+0.008  → 1.725% 本日の注目イベント 独   独3月消費者物価指数(改定値) 英  英3月物価統計 米   IMF、世界景気見通し(WEO) 米   3月財政収支  米   プロッサー・フィラデルフィア連銀総裁講演 米   ウイリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁講演 米   ラッカー・リッチモンド連銀総裁講演  昨日の東京市場では朝方からドル売りが優勢となり、一時107円63銭まで円高が進み、先週NYでのドルの安値を僅かですが下回りました。株安が進んだ上に円の先高観が強く、市場にはまだ達成感は出ていないとの見方が支配的です。NYでもWTI原油価格が40ドル台を回復したことで、108円台半ばまでドルが買われましたが上値は重く、107円台まで落とされて取引を終えています。  原油価格は17日ドーハで開催される会合で生産調整への期待が高まっており、ショートを買い戻す動きがやや強まっています。原油価格は引け値では3月22日以来となる40ドル台を回復して来ました。  原油価格の上昇は 米株式市場にとっては買い材料で、実際ダウは一時150ドルほど上昇する場面もありましたが、これから本格化する米企業決算への不透明感から、引けではマイナス20ドルになっています。決算発表のトップバッターは、毎回アルミ最大手のアルコアですが同社は、中国の需要鈍化を背景に2016年の世界のアルミ需要見通しを下方修正しました。  今週から米大手銀行の決算発表も開示されますが、トムソンロイターの集計では、全体では7.6%の減益と予想されています。先週までは、日本株が低調だった割には米国株は好調でしたが、決算内容が予想より低調だと、好調な米株式にも売り圧力がかかり、これが日本株にも影響を与えることも予想されます。足元の日本株は、悪材料には素直に反応する傾向があるからです。また米企業業績の悪化は「ドル高による影響」がその一因でもあり、事前予想を下回る決算内容であるとドル安を望む声が米国から出てくる可能性も否定できません。  市場のドル安観測は根強く、昨日は対円だけではなく、対ユーロでもドル安が進みました。ユーロドルは1.1447までドル安ユーロ高が進み、1.15台が上値のメドと見られているユーロドルにとっても重要な値位置にいると見ています。1.15台をしっかり抜けるようだと、昨年8月の1.17台までの上昇余地はありそうです。  ドルの上値が重い展開が続いていますが、今週はワシントンで開かれるG20の行方と、企業決算の結果、さらには原油価格の動きなどに注目です。また、ドル円と日経平均株価がさらにこの水準から売られるようだと、今月27-28日の日銀の金融会合で何らかの政策変更がある可能性も出てきます。エコノミストの間でも「ここで行動を起こす」と予想する人が増えています。個人的にも状況からすれば何らかの手段に出てもおかしくはないと思っていますが、まだそのタイミングを考えており、出動はしないと予想しています。  G20で、為替が議題にのぼるかどうかにもよりますが、要は、日銀が腹をくくるかどうかではないかと思います。本日のレンジは107円30銭~108円50銭程度と予想します。 (執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は原油価格の上昇などを材料に買われ、108円44銭まで上昇。ただその後は株価がマイナスに転じたことこともあり、ドル売りが優勢となる。107円台後半まで反落し、107円90-108円近辺で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-12 09:30