「巨大なコピー機」と揶揄される中国企業、大成功の中国高速鉄道に学べ

中国製造業は日本の製造業から学ぶようにと提言する記事を中国ではよく見かけるが、中国メディアの慧聡工程機械網はこのほど、中国の工作機械メーカーは中国高速鉄道が成功した方法に見倣うべきだと主張した。
中国高速鉄道は今や、世界で初めて開業した高速鉄道である新幹線とインフラ市場をめぐって受注競争を繰り広げるまでになった。急激な技術力の背景には、日本をはじめとする国々からの技術導入がある。技術導入をめぐって日中では見解が異なるが、中国は合法的に技術を購入したものだとし、その正当性を主張している。
技術導入の正当性はさておき、記事は中国の工作機械メーカーのレベルは確実な進歩を遂げたとしながらも、世界最先端の工作機械メーカーに比べるとまだ大きな差があるのが現実だと説明。例えば、宇宙や航空関係など中国のハイテク企業が用いる精密NC工作機械は基本的に輸入に頼っている状態だと指摘、中国の工作機械メーカーは中国高速鉄道の成功から3つの点を学ぶべきだと主張した。
1つ目の点は政府主導により国内の総力を結集して産業の成長を目指すことだ。高速鉄道の成功は政府中央2部門、6つの企業、23の大学、11の研究所、51の国家重点実験室と国家工程中心、68名の院士、500名あまりの教授及び数万名の科学研究スタッフという、中国国内の科学力を総結集した結果だという。
どんな物事においても言えることだが強力なリーダーが個々の部下に明確な役割を与えたり持っている力をまとめ上げることはプロジェクトの成功に不可欠だ。中国は社会主義国家であり、特定の産業を成長させる点では日本にはない強力な強みを持っていると言えるだろう。記事は工作機械にもこの方法を適用すべきだと提言している。
2つ目の点として、中国高速鉄道は外国の技術を導入するだけで満足せず、イノベーションのための基礎研究にも打ち込んだと記事は指摘。しかし中国の工作機械メーカーは基礎理論や基礎技術の研究を疎かにしており、それがイノベーションを生み出せない原因だと説明した。3つ目の点はこうした基礎研究を実際に製品化するための地道な努力だ。この地道な努力を行わないのがすべての中国製造業に共通する弱点だと指摘している。
2点目と3点目については、世界レベルの企業が行っている基本的な製品開発プロセスだといえる。しかし「巨大なコピー機」と揶揄される中国の企業にとっては共通の弱点となっている部分だ。記事によれば中国高速鉄道はこうした地道な努力をおろそかにしなかったゆえに成功することができたのだという。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:(C)Cai Liang/123RF.COM)
中国製造業は日本の製造業から学ぶようにと提言する記事を中国ではよく見かけるが、中国メディアの慧聡工程機械網はこのほど、中国の工作機械メーカーは中国高速鉄道が成功した方法に見倣うべきだと主張した。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-15 20:00