【為替本日の注目点】NYダウ1万8000ドルに乗せる

ドル円は昨日のアジア市場で107円台後半まで円買いが進んだが、NYでは株価が大幅に上昇したことで円売りが優勢に。一時は109円に迫る水準までドル高が進み、やや方向感にかける展開。
ユーロドルも一進一退。1.13を挟む動きで、木曜日のECB理事会では政策変更はないとの見通しも値動きを抑制。
株式市場は大幅に上昇。原油価格が予想よりも下げ渋ったことを好感。ダウは106ドル上昇し、節目の1万8000ドルを超える。
株高から債券相場は小幅に反落。長期金利は1.79%台に上昇。
金は小幅に続伸。原油価格はドーハでの会合で増産凍結への合意ができなかったことで37ドル台まで売られたが、引け値では39ドル台まで戻す。
4月NAHB住宅市場指数 → 58
ドル/円108.12~ 108.99
ユーロ/ドル1.1297 ~ 1.1333
ユーロ/円122.23 ~ 123.35
NYダウ +106.70 → 18,004.16ドル
GOLD +0.40 → 1,235.00ドル
WTI -0.58 → 39.78ドル
米10年国債+0.019 → 1.771%
本日の注目イベント
豪 RBA議事録
豪 豪 スティーブンスRBA総裁講演
独 独4月ZEW景況感指数
英 カーニー・BOE総裁議会証言
米 3月住宅着工件数
米 3月建設許可件数
米 企業決算 →ゴールドマンサックス
昨日のオセアニアやアジア市場では円買いが強まり、一時は107円79銭辺りまでドルが売られましたが、先週記録した107円63銭を割り込むことなく反発しました。日経平均株価は先週末比572円安と、大幅に売られた割にはドル円は粘り腰を見せた形です。NYではダウ平均が節目の1万8000ドルを超えたことで、今日の日本株は上昇すると見られ、ドル円は109円台にしっかりと乗せられるかどうかがポイントです。
昨日の動きを見て、個人的にはもう少し円高が進むと予想していましたが、NY市場ではWTI原油価格の動きが円売りにつながっています。17日のドーハでの産油国会合ではイランが欠席したことから、増産凍結には至らず、週明けの原油価格は大幅な下げが予想されていました。
原油価格が大幅に下落すれば米国株が売られ、円が買われる展開が予想されますが、昨日のNY原油先物市場では朝方から大きく下落し、一時は37ドル台まで売られた原油が午後には下げ渋り、結局先週末比58セント安の39ドル78セントで取引を終えています。この下げ渋りを株式市場が好感し、株高・ドル高につながったことになります。
またNY連銀のダドリー総裁は講演で、利上げは慎重に進めるべきとの見方を示したことも株価にプラスに働いた面もありますが、日本株の動きはNY株式市場に与える影響は限定的にもかかわらず、NY株式市場の動きは日経平均株価に大きな影響を与える構図は鮮明です。引き続きNY株式市場の動きと、その株に大きな影響を与える原油先物市場の動きからは目が離せません。
黒田日銀総裁はG20で訪米した際に、米ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)紙とインタビューを行っており、そこでは「ここ数ヶ月での円高でインフレ率2%への押し上げに向けた取り組みが損なわれる恐れがあり、追加緩和措置へつながる可能性もある」と語っていました。この報道の影響は限定的でしたが、今回の動きを行き過ぎた円高と認識していることが窺えます。日銀は来週27-28日に金融政策決定会合を開きますが、ここでの追緩和実施の可能性が日増しに高まって来ている印象です。
今回の会合では「展望リポート」も発表されます。市場で景気見通しを下方修正し、2%の物価目標の達成時期を先延ばしするのではないかとといった見方が出ています。現在は「2017年前半」としている達成時期を「2017年後半」にまで延ばす可能性があります。このことは日銀に対する信頼にもかかわってくることから、「だからこそ、今回は何らかの行動を取る」といった見方もできることになります。4月会合では政策変更はないと予想していましたが、今回の「熊本地震」の景気に対する影響を考えるとないとは言えない状況になっていると思います。本日のドル円は108円30銭~109円50銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は昨日のアジア市場で107円台後半まで円買いが進んだが、NYでは株価が大幅に上昇したことで円売りが優勢に。一時は109円に迫る水準までドル高が進み、やや方向感にかける展開。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-19 09:45