新幹線は勝てるか?シンガポールとマレーシアの高速鉄道、次の競争の舞台に?

シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道について、マレーシアのナジブ首相は12日に行った演説で、締結が遅れている覚書について、2016年中にシンガポールと覚書を交わすことができるとの見方を示した。
中国メディアの春運網はこのほど、マレーシアとシンガポールを結ぶ高速鉄道路線について、中国が推進する一帯一路構想における重要路線であると指摘したうえで、日本と中国による激しい受注競争が繰り広げられることになると論じた。
記事は、中国側は同高速鉄道路線の受注に向け、資金力を武器にマレーシアに対して積極的な働きかけを行っており、「中国はインフラ輸出戦略を推し進める日本と激しい戦いを展開することになるだろう」と論じた。
さらに、新幹線と中国高速鉄道の比較として、新幹線の強みは半世紀を超える歴史と安定性、そして世界的に得ている高い評価であると指摘。一方の中国高速鉄道は世界最長の鉄道網と、さまざまな地形や気候のもとで建設工事を完成させた技術力と速度が強みだと論じた。
続けて、マレーシアで2015年10月に行われたフォーラムで、国際協力銀行の関係者が「マレーシア-シンガポール間の高速鉄道受注に努力する」と明言する一方で、その表情からは不安が見て取れたと主張。その理由として、中国には資金力があり、まさにその資金力によって日本はインドネシア高速鉄道を奪われたからであると主張。資金力こそ中国側の最大の強みであると論じたほか、政治的にもマレーシアのナジブ首相は中国寄りであると論じた。
マレーシアとシンガポールが覚書を締結すれば、アジア各国で展開している日本と中国の高速鉄道市場における受注競争はマレーシアでも展開されることになる見通しだ。日本としてはインドネシア高速鉄道での雪辱を果たすことを期待したいところだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
シンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道について、マレーシアのナジブ首相は12日に行った演説で、締結が遅れている覚書について、2016年中にシンガポールと覚書を交わすことができるとの見方を示した。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-20 14:15