モーニングスター、16年3月期は20%超増益で7期連続増益かつ最高益更新

モーニングスター <4765> は4月22日、2016年3月期通期決算を発表した。売上高は46億69百万円(前年同期比11.4%増)、経常利益14億6百万円(同21.3%増)。営業・経常・当期利益は7期連続の増益、かつ、過去最高益を更新した。当日にアナリスト向けの決算発表会を開催し、同社代表取締役社長の朝倉智也氏(写真)は、「日銀のマイナス金利導入によって一段と高まる『貯蓄から投資へ』の資産運用機運に加え、金融機関に広がるフィデューシャリー・デューティー(受託者責任)の意識向上は、当社の事業成長性を一段と高めている」と、中立的な立場から評価情報を提供している同社に大きな追い風が吹いていると語った。
セグメント別の売上高では、子会社のSBIアセットマネジメントのファンド運用残高が拡大している関係で、ファンドの信託報酬収入が拡大し、「アセットマネジメント」部門が売上高の約40%を占めるまでに成長した。営業利益ベースでは、金融機関向けのタブレットアプリによる投信情報提供などの「データ・ソリューション」(営業利益に占める比率が39.2%)、Web広告やセミナー等の「メディア・ソリューション」(同32.1%)、そして、「アセットマネジメント」(28.7%)の3部門が約30%ずつになった。朝倉氏は、「バランスがとれ、しっかりした事業ポートフォリオになってきた」と評価した。
データ・ソリューション部門の成長のカギとなるタブレットアプリの提供社数および台数は、2016年3月末に57社(前年同期:49社)、4万1314台(同:2万3014台)に拡大。タブレットアプリには、新たにロボ・アドバイザーツールを搭載する付加価値サービスを展開し始めた。また、三井住友アセットマネジメントが同社公式ホームページに運用全ファンド(約140本)にモーニングスターレーティングを付与、販売会社向けの「ファンド・モニタリングサービス」の受託本数が2015年度の395本から2016年度は698本に大きく伸びるなど、中立的な第三者評価情報への需要が高まっているとした。
今後の展望として、(1)確定拠出年金マーケットの拡大に対応した「ロボ・アドバイザーを活用したDC加入者向け投資助言サービス」やEラーニングツールの提供など、確定拠出年金市場への対応、(2)57社、約4.1万台に拡大し、投信販売のプラットフォーム化をしているタブレットアプリの付加価値の拡大(ロボ・アドバイザーツールやEラーニングツールの提供など)、(3)2020年に運用残高1兆円(2016年3月末=1869億円)をめざすSBIアセットマネジメントの事業拡大――について語った。
なお、インドネシアにおける合弁事業については、「2015年度は年金ファンドから評価レポートを受注するなど法人ビジネスへの足掛かりができた。また、公式WEBサイト開設によってネットワーク広告の売上も計上した。2016年度は、年金スポンサー向けの評価ビジネスの拡大やWEBサイトの広告受注の拡大を図るとともに、FP向けにタブレットアプリの開発・販売にも着手した」と語り、順調に進展していることを報告した。
最後に株主還元について、期末配当を1株当たり7円に増配すると発表した。前期末比1円50銭増配で、7期連続の増配になる。また、株主優待策の拡充も発表。これまでは、株式新聞WEB版の無料クーポンとSBIアラプロモのサプリメント「アラプラス」の無料進呈だったが、新たにSBIアラプロモが提供するALA含有のサプリメントや化粧品を50%割引の優待価格で購入できる割引購入申し込み券を追加で提供する。(編集担当:徳永浩)
モーニングスターは4月22日、2016年3月期通期決算を発表した。売上高は46億69百万円(前年同期比11.4%増)、経常利益14億6百万円(同21.3%増)。営業・経常・当期利益は7期連続の増益、かつ、過去最高益を更新した。(写真は、決算について説明するモーニングスター代表取締役社長の朝倉智也氏)
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2016-04-22 20:15