【為替本日の注目点】ドル円111円を挟み様子見

原油価格が下げ株価も軟調だったことから、ドル円は111円を割り込む場面もあったが、長期金利の上昇がドルを支え、111円20銭近辺まで値を戻して引ける。
ユーロドルは方向感もなく小動き。1.12台前半から半ばで推移しFOMCの結果を待つ姿勢が強まる。
株式市場は反落。原油安を材料にダウは100ドルを超える下げを見せたが住宅関連指標が下落を抑制。ダウは26ドル下げ、その他主要株価指数も揃って反落。
債券市場は続落し、長期金利は約1カ月ぶりに1.9%台に乗せる。インフレを示す指標が上昇していることを嫌気して売りが続いた。
金は反発。原油価格は高値圏から反落し、42ドル台に。
3月新築住宅販売件数 → 51.1万件
ドル/円110.84 ~ 111.33
ユーロ/ドル1.1244 ~ 1.1278
ユーロ/円124.80 ~ 125.46
NYダウ -26.51 → 17,977.24ドル
GOLD +10.20 → 1,240.20ドル
WTI ー1.09 → 42.64ドル
米10年国債+0.025 → 1.913%
本日の注目イベント
米 3月耐久財受注
米 2月ケースシラー住宅価格指数
米 4月リッチモンド連銀製造業指数
米 4月消費者信頼感指数
米 FOMC(27日まで)
先週末のNY市場で111円81銭までドル高が進んだが、昨日の東京市場では終始上値が重い展開が続き、ほぼ上値をテストする場面もありませんでした。111円台半ばから上値では実需のドル売りがかなり持ち込まれたと思われ、予約を取り遅れている輸出企業のドル売りが上値を抑える構図です。まだこの段階では、ドルの一段の上昇を予想する向きは少ないといった状況です。
NYでは高値圏で推移しているWTI原油価格が1ドル以上下げ、株価の下落につながっています。原油価格は、43ドル台では利益確定の売りが出やすいこともあり下げましたが、40ドル台で安定していれば、それ程大きなリスクにはなりにくいと思われます。今後は5月に開催されるとみられるサウジとロシアを含む産油国会合で「増産凍結」が合意出来るかどうかが、45ドルを超える上昇につながるのか、再び40ドルを割り込むのかどうかのカギになります。
原油価格が下げたことでNYダウは大きく下落し、それに伴ってドル円も111円を割り込みましたが、長期金利の上昇がドル円を支えた格好です。長期金利は1.91%台まで上昇しましたが、この水準は3月24日以来となります。
原油価格の上昇を背景に、インフレ期待を示す指標が上昇していることが債券相場の下落を誘ってると見られます。5年物国債の利回りと、インフレ連動国債(TIPS)5年物の利回り差から、インフレ期待度が計られ、この差が一時は1.58%まで拡大して来ました。FOMCの物価目標である2%には達していませんが、この水準は昨年7月以来の高水準(ブルームバーグ)になっているようです。
本日からFOMCが開催されますが、今回の会合ではほぼ変更はないと予想されてます。焦点は次回6月会合での利上げにむけたヒントがあるかどうかです。現在「年2回」と予想されている米利上げ回数ですが、これは市場予想とは依然かい離しています。「年1回あるかないか」とする市場予想と、「年2回」を見込むFRBとの見方はまだギャップがあります。
仮に6月利上げがないとすれば、市場予想に軍配があがり、ドルの上昇は抑制されます。反対に何らかの利上げに関するヒントがあれば、「年2回」も可能性としては残り、ドルのサポート材料になることから、「無風」とは言いながらも注目しないわけには行きません。
ドル円は111円台前半で推移していますが、NYと同じように111円を割り込んだ際に、どこまで踏ん張れるのかが見ものです。
111円台を維持できるようなら、再度111円半ばから上値を試すことも十分あり得るとみますが、ずるずると値を下げるようだと110円割れも想定されます。
今回のドル急騰は、日銀決定会合での政策変更期待が極めて高いことが背景でした。直近の予想では「政策変更あり」が優勢のようですが、期待値が高いだけに、なかった場合の反動にも若干注意は必要です。
本日の予想レンジは110円70銭~111円70銭程度にしたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
原油価格が下げ株価も軟調だったことから、ドル円は111円を割り込む場面もあったが、長期金利の上昇がドルを支え、111円20銭近辺まで値を戻して引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-26 09:15