【為替本日の注目点】ドル円反発し再び111円台に

ドル円は110円台半ばから反発。米長期金利が上昇し、原油高もドル高をサポート。一時は111円47銭までドル高が進み、円は他の主要通貨に対しても売られる。
ユーロドルは1.13を挟み膠着状態。ドル円が上昇した分ユーロ円が押し上げられ、126円近辺までユーロ高が進む。
株式市場はFOMCを前に様子見状態。化学大手のデュポンは買われたが決算は強弱混在。ダウは小幅に上昇したが、ナスダックは4日続落。
金は続伸。原油価格は年末までに需給が改善するとの見方が広がり大幅高。前日比1ドル40セント上昇し、5カ月ぶりに44ドル台を回復。
3月耐久財受注 → +0.8%
2月ケースシラー住宅価格指数 → 5.38%
4月リッチモンド連銀製造業指数 → 14
4月消費者信頼感指数 → 94.2
ドル/円110.87 ~ 111.47
ユーロ/ドル1.1274 ~ 1.1340
ユーロ/円125.21 ~ 125.97
NYダウ +13.08 → 17,990.32ドル
GOLD +3.21 → 1,243.40ドル
WTI +1.40 → 44.04ドル
米10年国債+0.014 → 1.927%
本日の注目イベント
豪 豪第1四半期消費者物価指数
中 中国3月工業利益
欧 ユーロ圏3月マネーサプライ
英 英1-3月期GDP(速報値)
米 FOMC 政策金利発表
米 3月中古住宅販売成約指数
米 企業決算 → ボーイング、フェイスブック
111円台が徐々に重くなり、110円台半ばまで売られたドル円は、NY市場では再び反発し111円47銭まで上昇する粘り腰を見せています。WTI原油価格が5カ月ぶりに44ドル台を回復し、米長期金利も1.93%台まで上昇したことがドルを支えました。先週末に急速に高まった日銀による追加緩和観測も、昨日はやや後退し、これが昨日のドルと株価の重石になっていましたが、まだ日銀が動くかどうかは不透明です。
気のなるのはドル高を支えている米10年国債の動きです。昨日も売られ、これで7営業日連続で価格が下がり、金利が上昇しています。今月15日には1.75%台だった長期金利は、昨日は1.93%台まで上昇し、このような急上昇は今年初めてのことになります。
原油価格の上昇を背景に、インフレ率がFOMCの目標である2%に向っているとの見方が強まっているからです。WTI原油価格は2月に記録した12年ぶりの安値から70%も戻しており、これがインフレ率の上昇につながるという観測が広がっています。明日未明に発表されるFOMCでは、利上げは見送られるという見方がほぼ定着し、焦点は6月利上げへのメッセージがあるのかどうかに集中しています。市場予測も「利上げは年内1回あるかないか」という見方が優勢ですが、長期金利の上昇は、その見方と逆行して来ました。そのため直近の年内利上げの確率は67%と、1週間前の55%から上昇しています。(ブルームバーグ)
明日朝3時のFOMCでは政策変更はないという見方でいいと思いますが、問題は28日に発表する日銀決定会合の結果です。上で述べたように、急速に盛り上がった緩和観測はややしぼんで来ました。ドル円が一時は111円台後半まで戻り、日経平均株価も1万7500円台まで戻る場面もあり、今月初めのような「危機感」は後退しています。加えてG20ではルー米財務長官により、「為替は秩序的だ」との発言もありました。
大勢は追加緩和実施に前向きですが、万が一なかった場合のリスクにも備える必要はあります。発表は木曜日で、金曜日からは日本がGWに入ることも懸念材料です。市場の流動性が低下することが考えられるからです。東京市場が休みだと、ドル円は特にその傾向が強まるようです。先ずは明日未明のFOMC声明文に注目し、さらに昼前後の決定会合の内容に注意です。本日のレンジはややワイドに110円50銭~112円程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は110円台半ばから反発。米長期金利が上昇し、原油高もドル高をサポート。一時は111円47銭までドル高が進み、円は他の主要通貨に対しても売られる。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-27 09:15