【本日注目の通貨ペア】NZドル/米ドル:米国とNZ、両国の中銀声明が柱に

 NZドル/米ドルは今年1月に0.63466ドルの安値を付けて以降、押し目を作りながら上昇し、4月19日には昨年6月以来の高水準である0.70535ドルを付けた。しかし、その後は一旦上げ幅を縮めている。ここから、一段とこれまでの上昇幅を削るのか、再び上昇基調に転じるのか、鍵を握る2つのイベントが今夜から明日未明にかけて予定されている。  まず、日本時間28日3時に、米連邦公開市場委員会(FOMC)の声明発表が予定されている。今回のFOMCでは金利は据え置かれる可能性が高いと市場の大半が考えており、焦点は6月の利上げの可能性についてどこまで声明文で踏み込んだ表現をするかになる。事前の報道では、利上げを支持するメンバーが3人いるとの観測もあり、こうしたタカ派メンバーの意向がどこまで声明文に反映されるか注目したい。6月利上げの可能性が高まったと判断されればドル買いが強まり、NZドル/米ドルには下押し圧力を掛けると見られる。もちろん、一方で3月とさほど変わらない程度に慎重さを表した声明文になれば、ドル売りが強まってNZドル/米ドルは反発するだろう。  さらに、日本時間28日6時にはNZ中銀(RBNZ)が声明を発表する。前回、3月10日のRBNZ理事会では、市場の据え置き予想に反して0.25%の利下げを行い、声明で「さらなる追加緩和が必要となる可能性がある」などとした事で、発表後は大きくNZドル安となった。ただ、翌日にウィーラーNZ中銀総裁は「追加利下げが必要でない可能性もある」とコメントしており、利下げの必要性は喫緊のものではない可能性がある。ここ最近のNZの物価関連指標は市場予想に対して上ブレする様子が目立ち、今回理事会についての市場の事前予想では大半が金利据え置きとしている。ただ、ごく一部に利下げを予想する向きもあり、発表直後のNZドルはやはり荒れそうだ。金利が据え置かれたとしても、近い将来の利下げが意識されるような声明文となれば、NZドルはここまで数カ月上昇してきた反動もあって、大きく売られる事は十分にあり得る。  FOMCが市場の想定よりタカ派寄り、かつNZ中銀が近い将来の利下げ示唆となれば、NZドル/米ドルは急落の公算だ。22日安値0.68346ドルを割り込めば、60日移動平均線(執筆時点:0.67588ドル)辺りまでの下げも想定しておきたいところだ。(執筆:外為どっとコム 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
NZドル/米ドルは今年1月に0.63466ドルの安値を付けて以降、押し目を作りながら上昇し、4月19日には昨年6月以来の高水準である0.70535ドルを付けた。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-04-27 19:30