今週の為替相場見通し(2016年5月9日~)=為替王

 ゴールデンウィーク中に、ブログで年始から予想しておりました巨大な円高予想レート(105円)に到達したため、もうあまり短期的には大きな円高エネルギーは残っていません。ただ、 最後の残りカスみたいなもので、最後にもうひと押しが生じるケースもあります。その、最後のもうひと押しがあるかどうかについて、先週ブログでは「重要ポイントが106円台前半」に位置しており、「その水準さえキープできれば大丈夫」と書きました。先週金曜夜にアメリカで発表された雇用統計の内容が、(決して悪いものではなくて、まずまずの数字だったのですが)、事前の期待が高くて、期待されていたほど良くなかったということで、雇用統計発表直後は、ドルが売られ、また円高(ドル安)に向かう場面がありました。雇用統計発表後にリアルタイムで為替の値動きを見ていた方は、「また一気に円高が進むのか!?」と、ちょっとヒヤリとしたと思いますが、結果的に、私たちが意識していた「106円台前半の重要ポイント」でしっかり下支えされて、107円まで戻ってきたという流れです。  さて今週の見通しについて。まず、長期見通しは、昨年までの円安トレンドが終わって、円高トレンドに転換しているという前提があります。次に、その中で、中期的な流れとして、今回の急速な円高が生じていたわけですが、「1ドル=105円」という大きな円高ターゲットに到達したことで、ひとまず、今回の(中期的な)円高が最終局面に入っていると見ています。そして短期的には、先週の105円到達で一旦底打ちしたと見てよいのか、それとも、最後のもうひと押しがあってから反発に向かうのか、現状、どちらか決め打ちするのは難しいといった状況です。見極めのポイントとして意識されるのは、引き続き106円台前半。もし今週、なんらかの円高要因(ドル安要因)が取り沙汰されて、円高方向への動きが強まった場合、(先週の雇用統計直後のように)、106円台前半の水準をキープできれば、さほど心配はいらないのですが、万が一、その水準を完全に割り込んだ場合。一時的に105円も割り込んで円高が進むリスクが高まると考えます。ただ、その場合も100円を割れてどんどん円高が進むということではなく、もうすでに円高エネルギーのほとんどが放出されることもあって、その後、短期間で105円以上の水準へ戻ってくる可能性が高いでしょう。  その他の通貨について。ユーロ円が年初来安値をさらに下回ろうかという、注目すべき状況になっています。一時的には、先週金曜日に1ユーロ=121円台半ばの今年の安値を記録したのですが、(先週末は122円)、終値ベースでこの121円台を下回ってきますと、とりあえず、120円の大台が意識されますので、1ユーロ=120円台で踏ん張る可能性も残されていますが、最大で118円台へと下落が拡大する可能性も浮上します。ユーロ円も、短期的な上げ下げはともかく、長期的には、もう完全に下落トレンド(円高・ユーロ安)の流れに入っているため、ここから反発しても、いずれまた下落という流れが想定しやすく、今年これから、比較的、戦いやすい通貨といえるかもしれません。(執筆者:為替王)
ゴールデンウィーク中に、ブログで年始から予想しておりました巨大な円高予想レート(105円)に到達したため、もうあまり短期的には大きな円高エネルギーは残っていません。
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2016-05-09 10:45