日本の潜水艦が豪州に選ばれなかったのは「技術不足だ」=中国報道

 オーストラリアの次期潜水艦の共同開発事業において、日本は「そうりゅう型」潜水艦をもとにした開発計画を提案した。前評判では日本の提案が受注の確率が高いとされていたが、実際に蓋を開けてみると受注したのはフランスだった。  中国メディアの人民網はこのほど、オーストラリア向け潜水艦の受注を日本が獲得できなかった理由について、ドイツやフランスに比べて日本の技術が劣っていたこと、また副次的な理由としてオーストラリアの決定に米国の影響力が及ばなかった点を指摘している。  性能の高さを売りにしていた日本の「そうりゅう」は、ドイツTKMSの「216型」潜水艦及びフランスDCNSの「シュフラン級」との比較にさらされ、「地金が出た」と記事は表現。地金が出たとはつまり、性能が見劣りすることが明らかになったという主張だ。  続けて、日本が受注成功を信じていた重要な理由の1つは、米国の後押しにあると指摘。しかしオーストラリアは「大国の軍事戦略の駒あるいは政治の犠牲品に決してなりたくなかった」と主張。日米豪の三国同盟に反対する世論もあり、米国によりかかった日本の潜水艦セールスはその目論みが外れたと論じた。  こうした記事の見解には、日本は大した性能もない潜水艦を優秀であると誇張しつつ、ただ米国の力に頼ってオーストラリアに売り込もうとしていたというニュアンスが含まれており、こうした姿勢が今回の失注の原因になったという見方が示されている。  周知の事実だがドイツの216型とフランスのバラクーダ型は未完成の潜水艦であり、これまで製造した経験のないスペックが採用されているためどちらにも技術的な課題が存在する。ドイツとフランスの潜水艦のカタログスペックが例えどれほど優れていたとしても、運用経験のあるそうりゅうを未完成の潜水艦が信頼性の点で超えることは不可能だ。従って技術的な面で「地金が出た」とする記事の指摘はかなり乱暴だといえる。  しかし、オーストラリアの次期潜水艦プロジェクトには巨額の予算が関係しており、ある資料もオーストラリアの国防戦略における潜水艦の役割は非常に大きいと分析している。もちろん今回のオーストラリアの決定には政治的な要因も関係しているが、性能面も十分に考慮されたに違いない。オーストラリアの次期潜水艦にどんなスペックが必要であったかについてオーストラリアに説明を求めるなら、今後のセールスに役立つ情報となるだろう。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
オーストラリアの次期潜水艦の共同開発事業において、日本は「そうりゅう型」潜水艦をもとにした開発計画を提案した。前評判では日本の提案が受注の確率が高いとされていたが、実際に蓋を開けてみると受注したのはフランスだった。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-09 20:00