【為替本日の注目点】ドル円109円台前半まで反発

NYダウが大幅高となり、原油価格も上昇したことでドル円は109円台を回復。109円35銭まで買われ、ほぼこの日の高値圏で引ける。 ユーロドルは引き続き動意なし。1.13台半ばから1.14台前半で小動き。ドル円で円安が進んだこともあり、ユーロ円は124円台を回復。 株式市場は大幅に上昇。日本株の急騰や原油価格の上昇が支えとなり、ダウは222ドル上昇し1万7900ドル台に。債券相場は小幅安。10年債は売られたが、3年債入札は高水準。長期金利は前日とほぼ同水準。 ドル高の影響から金は続落。原油価格はカナダの山火事などの影響もあり1ドル22セント上昇し、44ドル66セントで引ける。 ドル/円108.97 ~ 109.35 ユーロ/ドル1.1365 ~ 1.1410 ユーロ/円124.02 ~ 124.45 NYダウ +222.44 → 17,928.35ドル GOLD -1.80  → 1,264.80ドル WTI +1.22    → 44.66ドル 米10年国債+0.010  → 1.761% 本日の注目イベント 日   3月景気動向指数 英   英3月鉱工業生産 米   4月財政収支   ドル円は引き続き堅調な動きを見せ、NY市場では109円35銭までドル高が進みました。昨日は日経平均株価が350円ほど上昇し、これがNY株式市場にも好影響を与え、さらに原油高も好感され、ドルが買われています。もっとも、ドルが買われたといっても、ユーロドルなどではそれ程ドル高は進んでおらず、円が 主要通貨に対して売られたという表現の方が適切です。記録的に積みあがったドル円のショートが巻き戻されたと見ることができます。  従って、このままドル高が続くと見ることはできません。本格的にドルが円やユーロに対して反転するには、米利上げ観測の高まりが不可欠で、来月のFOMCで今年最初の上げが決定的になることが必要です。現時点での市場の見方は依然として「年内1回あるかないか」という想定を超えてはいません。  今後の相場を予想する上で最も重要なことは、6月利上げが本当にできるのかどうかという点です。もし6月に利上げができれば、残りのイエレン議長の記者会見が予定されている9月と12月のFOMCのどちらかで、もう一度利上げができる可能性も浮上します。その結果、金利高がドルをサポートすることになります。  一方、6月の利上げが見送られた場合には、多くても1回の利上げしか見込めず、その1回も見送られることもあり得ます。6月のFOMCは14-15日に開催されるため、5月の雇用統計の結果は確認できます。ここでも先週見たように、雇用者数の伸びが鈍化しているようなら、利上げ観測が急速に後退し、再びドルの底値を探る展開が予想されます。いずれにしても、今後の経済指標次第というとになります。  ドル円は109円台前半まで上昇したことで「日足」のMACDもゴールデンクロスを見せています。ここからのメドですが、フィボナッチ・リトリースメントを当てはめて確認してみます。今回の急落は4月28日の日銀決定会合がきっかけでした。この日の高値は111円97銭で、ここから5月3日の105円55銭まではほぼ一直線で落ちています。この間の値幅は6円34銭となり、50%戻しの108円72銭は既にクリアしていますその上は61.8%戻しの109円47銭という数字が導き出されます。ここから本日の上値の一つの目安は、109円半ばということになります。  日経平均株価が昨日のように大幅高を見せるようだと、109円台半ばを抜き110円に迫る場面があるかもしれませが、110円台で定着するとも思えません。上述のように、ここからドルがさらに上昇するには6月利上げ前提になるからです。日のレンジは108円50銭~109円80銭程度を予想します。日本株は今決算の減益を織り込み終えて上昇に向かうとの予想もありますが、本日はトヨタ自動車の決算発表が予定されています。トヨタが年初から急激に進んだ円高の状況下で、どにような決算を打ち出してくるのかは今後の株式市場にも少なからず影響を与えます。こちらにも注目してみたいと思います。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
NYダウが大幅高となり、原油価格も上昇したことでドル円は109円台を回復。109円35銭まで買われ、ほぼこの日の高値圏で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-11 10:00