第7回朝鮮労働党大会で核と経済発展の並進を

日本経営管理教育協会が見る中国 第410回―― 坂本晃
■金正恩第1書記の演説から
2016年5月6日の金曜日から36年ぶりとなる第7回朝鮮労働党大会が開かれたと報じられているが、その中で国のトップといえる金正恩第1書記が行った演説が肉声を入れて朝鮮中央テレビから放映された。
外国メデイアを多数招待しながら、朝鮮労働党大会そのものには入れずに、平壌の大学教授など高級技術者のための新設高層マンションが連立する地区とその家庭状況やスーパーなどを取材させた。
核開発を優先的に進め、世界の核保有国の仲間入りを、アメリカ、ロシア、イギリス、フランス、中国、インド、パキスタン、イスラエルに次いで果たしたといえよう。
核開発は技術的経済的な基盤が必要であり、国を統治し、国威発揚を図る手段として、限られたお金の中で、雇用対策の面もある昔風の軍隊にお金を回さない言い訳になろう。中国でも陸軍を減らし、ミサイルなど設備投資を図ろうとしているのと同じ考え方といえる。
報道団の感想として、北朝鮮の近年の経済発展を認める内容が多かったように感じた。金持ち喧嘩せずのようにどこの国でも地域でも経済発展が望ましい。
■同じ民族が3つの国への悲劇
南朝鮮、大韓民国約5000万人、北朝鮮、朝鮮民主主義共和国約2000万人強、中国の少数民族のひとつとしての「朝鮮族」約200万人弱と3区分できる。
第2次世界大戦で、日本が敗退し、当時のソ連邦とアメリカの勢力争いの結果、現在の南北朝鮮に分断されてしまった。
日本が統治していた1930年代には、釜山発北京行きの直通急行列車が毎日2往復運用されていたが、今は北京平壌間の国際列車は週4往復にとどまっている。
北朝鮮にも新幹線、高速鉄道が完成し、釜山北京直通の新幹線・高速鉄道は何時のことだろうか。
南朝鮮、大韓民国は世界で活躍する経済大国に発展しているが、北朝鮮はまだ厳しい状況といえよう。
中国の中の朝鮮族は、吉林省延辺朝鮮族自治州として自治がある程度認められ、小学校は朝鮮語、中学校から中国語が義務で、この地域の出身者は2か国語ができ、就職に有利といわれている。
■東西ドイツの併合
ナチスドイツが1945年、第2次大戦の敗戦により、1949年に東西ドイツに2分割されたドイツ民族、ゲルマン族は、ソ連邦の崩壊に前後して、1990年にベルリンの壁が破れて元に戻れ、今日の発展に至っている。
南北朝鮮も同じ民族として統一の日は何時になるだろうか。(執筆者:坂本晃・日本経営管理教育協会会員 編集担当:大平祥雲)(編集部注:内容に誤りがありましたので、一部修正・削除しております。2016年8月26日)
2016年5月6日の金曜日から36年ぶりとなる第7回朝鮮労働党大会が開かれたと報じられているが、その中で国のトップといえる金正恩第1書記が行った演説が肉声を入れて朝鮮中央テレビから放映された。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-11 14:30