中国高速鉄道は「どうやって売り込めば良いのだ?」、そうだ「技術力だ!」=中国

 日本はインドネシアの高速鉄道計画の受注競争において中国に敗れ、苦汁を舐めさせられたが、今度はシンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道(HSR)計画を巡って日中が再び受注争奪戦を繰り広げることになりそうだ。  経済成長率の鈍化を受け、外需を取り込むことで成長につなげたい中国だが、高速鉄道の輸出事業においては日本と熾烈な受注競争になることが予想される。中国メディアの和訊網はこのほど、中国は高速鉄道を売り込むうえでは、価格から技術に重点を移すべきであると論じた。、  記事は、中国高速鉄道は「イメージアップ」を狙うべきであり、争点を「価格から技術に変えるべき」と主張している。メード・イン・チャイナと言えば「安かろう悪かろう」というイメージなのに対し、メード・イン・ジャパンは「高品質」の代名詞であり、こうした固定概念のもとでは、安い中国製品を選ぶか、質の良い日本製品を選ぶかという二者択一になってしまうからだ。  たとえば、中国が受注したインドネシアの高速鉄道計画でも、決め手となったのは「インドネシア政府の債務負担や担保の供与を求めない」という破格の条件だった。しかしその代償として、記事は「中国は価格で受注を勝ち取る」とのイメージを強くしてしまったと振り返った。  こうしたイメージを払しょくするため、中国側が新たに開始したのが中国の技術力のPRだ。中国外交部は4月に初の試みとして、シンガポールやマレーシアを含むアジア5カ国のメディアを招待し、中国高速鉄道のPR活動を展開した。ここではこれまでとは一転、「価格面での優位性を語ることは避け」、ほんの10年で1万9000キロの高速鉄道網を完成させたことや、今後5年以内に総延長が3万キロに到達する見込みであることなどの「実績」を繰り返し強調したとされる。  一方で記事は、率直に「中国高速鉄道に乗る時は怖いと思った」と感想を綴っている。11年の高速鉄道事故を思い出して恐怖を感じるのはごく自然な心理であり、「一度植え付けられたイメージはなかなか拭えない」ものだ。果たして技術力をPRすることが中国高速鉄道の受注競争に有利に働くのか、今後の展開を注視したい。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
日本はインドネシアの高速鉄道計画の受注競争において中国に敗れ、苦汁を舐めさせられたが、今度はシンガポールとマレーシアを結ぶ高速鉄道(HSR)計画を巡って日中が再び受注争奪戦を繰り広げることになりそうだ。(イメージ写真提供:123RF)
china,economic,japan
2016-05-14 21:45