【為替本日の注目点】ドル円再び110円台まで上昇

住宅関連指標が良好だったことや、株高、金利高を材料にドル円は再び110円台を回復。110円13銭まで買われほぼこの日の高値圏で引ける。
利上げ観測の高まりからドル買いユーロ売りが優勢に。ユーロドルは1.1133まで下落し、約2カ月ぶりの安値を記録。
新築住宅販売の急増で株式市場は景気に対する楽観的な見方が広がり急反発。ダウは213ドル上昇し、主要指数も揃って反発。
債券は利上げ観測の高まりから反落。長期金利は1.86%台まで上昇。ドル高が進んだことから金は大幅に売られ1229ドル台に。原油は反発し48ドル台半ばに。
4月新築住宅販売件数 → 61.9万件
5月リッチモンド連銀製造業指数 → -1
ドル/円109.68 ~ 110.13
ユーロ/ドル1.1133 ~ 1.1176
ユーロ/円122.43 ~ 122.73
NYダウ +213.12 → 17,706.05ドル
GOLD -22.30 → 1,229.20ドル
WTI +0.54 → 48.62ドル
米10年国債 +0.031 → 1.863%
本日の注目イベント
独 独5月IFO景況指数
米 3月FHFA住宅価格指数
米 カプラン・ダラス連銀総裁講演
米 カシュカリ・ミネアポリス連銀総裁講演
米 ハーカー・フィラデルフィア連銀総裁講演
加 カナダ中銀政策金利発表
4月の新築住宅販売件数は61.9万件で、先月の53.1万件から急増。約8年ぶりの高水準でした。高級物件を取り扱う米トール・ブラザーズの株価は3年ぶりに大幅高を演じるなど、住宅関連銘柄が大きく買われました。NYダウは200ドルを超える上昇をみせ、このところ高まっている利上げ観測を背景に売り込まれていた株式市場が久しぶりに盛況でした。
利上げ観測の高まりは、株価にとっては重石となりますが、この日は米景気の先行き対する楽観的な見方が広がったことで、株高ドル高が同時に進行しました。
ドル円は109円台半ばから切り返し、110円13銭まで買われました。昨日は動きの鈍いユーロドルでもユーロ安ドル高が進み、ユーロドルも1.11台前半まで下落したことが特徴的でした。6月利上げがかなり確実視されてきた証左だろうと思います。
連日FOMCメンバーによる、6月利上げを正当化する発言が続いていますが、この日もフィラデルフィア連銀のハーカー総裁が、「年内2~3回の利上げは適切」との発言を行っています。昨日も述べたように、あとは「本命」であるイエレン議長の発言待ちです。FRBとしても、中国や原油安など、外部環境のリスクが後退している今、確実に利上げを行っておきたいとの考えもあろうかと思います。6月利上げの可能性は相当高まったと思われ、あとは市場がどの程度織り込んでいくのかを見極めたいと思います。
ドル円はNYでは110円台を回復してきましたが、果たして東京市場で110円台を維持できるのかどうかです。東京時間では輸出企業のドル売り予約が持ち込まれる傾向があることは、前回の110円台での攻防で確認済みです。本日も110円台では引き続きドル売り意欲はそれなりにあるものと思われ、110円台
半ばを超えるのは東京時間では難しいのではないかと予想しています。あるとすれば、やはり海外市場ということになるでしょう。米国の株高を受けて、日本株がどこまで上昇できるのかも見ながら、本日のレンジは109円50銭~110円50銭程度を予想します。
ブルームバーグは、安倍首相は来年4月の消費増税を先送りする方向で、6月1日の今国会期末後にも表明すると伝えています。
(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
住宅関連指標が良好だったことや、株高、金利高を材料にドル円は再び110円台を回復。110円13銭まで買われほぼこの日の高値圏で引ける。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-25 09:00