【為替本日の注目点】ドル円110円台でもみ合い

 ドル円は110円45銭まで買われたが、前回の高値に近いこともあり、警戒感が高まり110円10-20銭辺りまで押し戻される。前日同様、株高と原油価格の上昇が円売りにつながった。  ユーロドルは1.11台前半から半ばで小動き。ギリシャへの金融支援で合意したものの、影響は限られた。  株式市場は大幅に続伸。原油価格が50ドルに迫る水準まで上昇したことで、エネルギー株を中心に買われた。ダウは145ドル上昇し、1万7800ドル台を回復。  債券相場はほぼ変わらず。利上げ観測の高まりから軟調な地合いながら下値では買い物も見られ、もみ合う。  金は続落し1カ月振りの安値に。原油価格は在庫量の減少を手がかりに続伸し、約7カ月ぶりに49ドル台半ばに。 3月FHFA住宅価格指数   → +0.7% ドル/円110.06 ~ 110.45 ユーロ/ドル1.1129 ~ 1.1167 ユーロ/円122.81 ~ 123.11 NYダウ +145.46 → 17,851.51ドル GOLD -5.40  → 1,223.80ドル WTI +0.94    → 49.56ドル 米10年国債 +0.003  → 1.866% 本日の注目イベント 日   伊勢志摩サミット(27日まで) 英   英1-3月期GDP(改定値) 米   新規失業保険申請件数 米   4月耐久財受注 米   4月中古住宅販売成約指数 米   ブラード・セントルイス連銀総裁講演 米   パウエル・FRB理事講演  ドル円はNY市場で再び上昇し、110円台半ばまでドル高が進みましたが、今週月曜日の高値である110円59銭が意識され、結局この水準を天井に小幅反落して取引を終えています。利上げ観測の高まりや、この日は原油価格の上昇からNYダウなど株価が続伸したことで、投資家のリスク許容度が増し円売りにつながったようです。  それにしても110円台半ばが「壁」になりつつあります。110円台では輸出企業を中心にドル売り注文が出やすいことは理解できますが、それに便乗した個人投資家かも、ドル売りで対応しているものと思われます。  5月3日に105円台半ばまで急落したドル円は、ここまで約5円反発したことになります。それでもいわゆる投機筋のポジションを見ると、目立つほど「ドル売り円買い」のポジションは減っていません。見方によっては、彼らはこの辺りをドルの天井と見ているのかもしれませんが、それでもこの上のどこかには「ストップ注文」がセットされているはずです。チャートを見ても、現水準から上には「雲」があり、ここからの一段の上昇が簡単ではないことを示唆していますが、上記「ストップ」が執行される状況になれば、その限りではありません。上値は重いと思われますが、この点には注意が必要です。  明日には「本命」であるイエレンFRB議長の講演があります。これまで多くの地区連銀総裁が利上げが近いことに言及しており、昨日もダラス連銀のカプラン総裁はイギリスの国民投票がリスクになるとしながらも、近い将来の利上げを支持すると発言をしています。またフィラデルフィア連銀のハーカー総裁は、リスクとしては中国情勢とイギリスの国民投票を挙げながらも、「年内に2回、場合により3回の利上げは可能だ」と述べています。  これで、これまでに発言した地区連銀総裁は、申し合わせたかのように利上げには積極的で、中には年内に3回利上げが適切との発言もありました。仮に3回利上げがあるとすれば、イエレン議長の記者会見を伴うFOMCは6月以降は、9月と12月の2回しか残っておらず、その全てで利上げを実施するということになります。  本日も米高官の講演がありますが、ネガティブな発言はないでしょう。また本日から始まる伊勢志摩サミットでも、為替に関する議論はないものと思われます。日本株も米国の株高に引っ張られると思われ、昨日のNYの高値近辺を試す展開を予想しています。レンジは109円70銭~110円70銭程度を予想します。(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は110円45銭まで買われたが、前回の高値に近いこともあり、警戒感が高まり110円10-20銭辺りまで押し戻される。前日同様、株高と原油価格の上昇が円売りにつながった。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-26 09:30