【為替本日の注目点】WTI原油価格一時50ドル台を回復

ドル円は前日と同じような展開で、110円では上値が重く、109円台半ばでは底堅い。本日のイエレン議長の講演や来週の雇用統計などを控え、明確な方向感が出ず。
ユーロドルはやや買い戻しが優勢に。1.12台に乗せたものの勢いはなく、1.12を挟んだもみ合いに。
株価はまちまち。原油価格が一時50ドル台に乗せたことで朝方は続伸したが、その後はだれる。ダウは23ドル下落し、ナスダックは8ポイント上昇。
債券相場は反発。投資家の需要が旺盛で価格は上昇。長期金利は1.82%台まで低下。
金は続落し、原油価格は50ドル21セントまで買われたが引け値では前日比小幅にマイナス。
新規失業保険申請件数 → 26.8万件
4月耐久財受注 → +3.4%
4月中古住宅販売成約指数 → +5.1%
ドル/円109.53 ~ 110.22
ユーロ/ドル1.1159 ~ 1.1216
ユーロ/円122.61 ~ 123.06
NYダウ -23.22 → 17,282.29ドル
GOLD -3.40 → 1,220.40ドル
WTI -0.08 → 49.48ドル
米10年国債 -0.038 → 1.828%
本日の注目イベント
日 オバマ大統領広島訪問
日 4月消費者物価指数
米 1-3月GDP(改定値)
米 5月ミシガン大学消費者信頼感指数(確定値)
米 イエレン・FRB議長講演
昨日の東京時間朝方、ドル円は110円20銭前後で推移していたものが、突然110円を割り込み109円70銭近辺まで急落しました。直ぐに材料を探しましたが、結局それらしきものは見つからず、わずか5分程度で50銭の急落は理解できませんでした。
後でブルームバーグが伝えたところによると、ファット・フィンガー(誤入力)だったとか、あるいは大口のドル売りが持ち込まれたとか、マーケットが薄い中実需の売りが出たなど、結局真相はわかっていません。依然として110円から110円台半ばが重いイメージが市場に浸透しつつあります。
NY市場でも110円を挟んだもみ合いが続き方向感も出ていません。パウエルFRB理事は、経済データ次第では「かなり近い将来」の利上げを支持する発言を行っていましたが、連日同じような内容の発言が相次ぎ、市場への影響力は徐々に低下しています。
ただし、今夜のイエレン議長の発言にはそうもいきません。市場の注目度は高く、それなりに影響はあろうかと思います。
市場全体を見渡すと、ややリスクオンに傾いているように思います。WTI原油価格が一時的とはいえ、「節目の50ドル台」に乗せたことでもうなずけます。NY原油先物市場では朝方に、約6カ月ぶりとなる50ドル21セントまで上昇しました。その後は達成感などもあり、利益確定の売りに押されはしたものの、引け値では49ドル48銭と2月の26ドル台割れからは90%以上、値を戻したことになります。
利上げ観測を背景にドルが底堅い動きを見せていることで、避難先として買われてきた金も値を下げ昨日は1220ドル台まで下落してきました。一方米国株の方は、先週までは利上げを嫌気して売り込まれていましたが、今週に入ると米景気に対する楽観的な見方が広がり急伸しています。
問題はこのセンチメントがいつまで続くのかという点です。昨日から始まった伊勢志摩サミットでも、G7首脳は世界経済に下振れリスクがあるという点で意見が一致しています。もっとも、この点がさらに強調されると6月の米利上げ判断にも影響を与える可能性があり本日の「声明文」には関心が寄せられます。
本日も引き続き上値の重い展開が予想され、下値はどこで下げ止まるのかが焦点ですが、今夜のイエレン講演を控えて動きにくい状況が予想されます。レンジは109円30銭~110円30銭程度と予想します。
(執筆者:佐藤正和・外為オンライン 編集担当:サーチナ・メディア事業部)(イメージ写真提供:123RF)
ドル円は前日と同じような展開で、110円では上値が重く、109円台半ばでは底堅い。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-27 09:30