わが国はレアアース大国なのに「地位に見合った利益を得られていない!」=中国

広大な国土を誇る中国は豊富な天然資源に恵まれた国だ。ハイテク機器に必要不可欠な物質である希土類(レアアース)を例に挙げれば、中国はレアアース生産大国であり、世界の生産量の大半が中国産だ。
中国はレアアースの生産や輸出を国策として管理しており、レアアースの輸出規制を行ったことで一時的に日本も大きな影響を被ったことは記憶に新しい。当時の輸出規制は世界貿易機関(WTO)の協定違反と判断されたわけだが、この判断に対しては中国国内でも根強い不満が存在する。
中国メディアの今日頭条はこのほど、「中国にはレアアースやタングステンなど稀少な資源が数多く存在しているというのに、長期にわたって安売りを続けている」と主張し、稀少価値に見合っただけの利益を得られていないと主張する記事を掲載した。
記事は、中国産のレアアースが日本や米国の武器、兵器にも使用されていると主張し、「中国はレアアースをはじめ、各種資源の生産で独占的な地位にあるというのに、独占的な利益を得られていない」と主張した。ではなぜ中国にはレアアースの価格決定権がないのだろうか。一部の専門家によれば、「中国の管理が非合理的で、供給過多にあるため価格下落につながっている」のだという。さらに、レアアースは精製・分離のうえで加工してこそ付加価値の高い製品となるが、中国には高付加価値の製品を生産するための技術がなく、付加価値の低い状態で輸出していることも「独占的な利益」を得られていない理由の1つだと論じた。
中国はレアアースの生産大国である一方で、レアアース製品は輸入に頼っているのが現状だ。一部のレアアースは加工することで非常に強力な永久磁石になるが、こうした加工技術を持つのは日本をはじめとする中国以外の企業であり、中国企業は独自の技術を持たないうえに特許の壁も存在する。中国のネット上ではしばしば「日本や米国がレアアースを安く売るよう圧力をかけている」といった批判を目にするが、実際にはこうした要素もレアアースの価格が安く抑えられている要因の1つだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)
広大な国土を誇る中国は豊富な天然資源に恵まれた国だ。ハイテク機器に必要不可欠な物質である希土類(レアアース)を例に挙げれば、中国はレアアース生産大国であり、世界の生産量の大半が中国産だ。(イメージ写真提供:123RF)
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2016-05-30 10:00